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出版社内容情報
「楽園」から5冊目のハルミチヒロ作品集。
表題作はじめ「人魚」「夢の女」「約束」など男女の、女同士の深まったり高まったり
寄せては返す波のように揺蕩う想いの行方を
静かな、しかし熱い筆致で描いた7篇を収録。
2023年12月刊
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
有理数
7
様々な人間関係を描くハルミチヒロの短編集。素晴らしい。『カノン』は収録作の一タイトルだが、人と人が出会うことで、それぞれの持つ人生の音色が重なり合う――というのは、どの短編にも共通するようで、とても素敵なタイトル。何かを失ってゼロになったり、あるいはマイナスに沈んだままだったりの人生でも、誰かとの出会いや、ちょっとした言葉で、少しずつでも歩み出すきっかけになりうる。そんな「一歩目」を切り取る物語運びがどれも面白くロマンチックで、その間際に見せる登場人物の表情も、眼差しも、全てが美しく強かだ。2024/02/02
幸音
5
『人魚』ミアは桔花と一緒に逃げるのかなと思ったけど、ラストのページが良い。『夢の女』夢で見る女のことを書き綴ったUSBを誤って同僚女性に渡した郡司。ファンアートかわいかった。『one's place』母と共に母の親友・暦に面倒を見てもらっている美夜。「二人のためになんでもできるって思えてそれが嬉しかった」が健気だ。料理教わると全部蜜好みの味になるの、料理苦手だった暦が頑張って覚えたんだろうな。『カノン』結婚前みたいな名前呼びいいな。『約束』松永さんの顔良いなって思いながら読んでた。2023/12/31
ちゃか
4
ドロドロしているというか、湿度の高いキャラが多い印象のある作者さんの新作。7本の短編が収録された短編集ですね。 最初の収録作が『人魚』。付き合っていた相手が詐欺師で、気晴らしに来た先で置き引きにあって黄昏ていた女性が、変人の金持ち「王子」に拾われて。 王子の道楽で作られた、気に入った女性に人魚コスプレさせてプールに置いたりするような別荘で過ごすことになるわけですが。先輩「人魚」にコツを教えてもらいつつ過ごす中で心境に変化が生じて……。王子が最後まで嫌な金持ちキャラで笑った。2024/03/09
s_s
4
初めて読む作家さん。表紙の鮮やかさもさることながら、本編の読みやすさと奥深さにすっかり魅了されてしまった。収録されている作品は、(事情が分からない『~after』を除いて)どれも甲乙つけがたい出来だが、あえて一番を決めるならやっぱり『カノン』だろう。この表題作を含めて、繊細かつ美麗なタッチで、言葉にしがたい”ふたり”の関係を描いたこの作品集は、つかず離れず旋律を追従するように演奏する”カノン”という言葉がまさしくピッタリだと感じた。これを機に、作者の他の作品を手に取ってみるのもいいかもしれない。。2024/02/10
なぷ
2
電子書籍で。相変わらずの湿度。それぞれの登場人物たちの、ある時期を切り抜く感じの塩梅が相変わらず上手い。母娘と母の親友の話良いよな。2024/03/16




