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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
66
桜の季節に、チェーホフの『櫻の園』を上演する中高一貫の女子高の演劇部。まさに〈花園〉を舞台に描かれる少女たちの物語。何度も再読してきたけど、こんなに感想が難しい作品はありません。十代の頃〈女子高〉は不可解な魔窟でした。いま読むと、眩しくて照れくさい。『花冷え』『花紅』『花酔い』『花嵐』の4篇は、それぞれ〈初体験〉〈キス〉〈小学校時代の初恋〉〈言葉も交わさずに終わる片思い〉がモチーフ。時系列が進むにつれプラトニックな色彩が強くなっていきます。ずいぶん遠くに来たけれど、〈あの頃〉の自分はまだ眠っているんだね。2015/03/27
天の川
52
何十年ぶりかの再読。吉田さんの初期の絵柄が懐かしい。春の創立祭にチェーホフの「桜の園」を上演する伝統がある女子校の演劇部員達。友達関係、恋、不安、コンプレックスが瑞々しく描かれる。彼女達は試行錯誤を繰り返し、大人になってゆくけれど、今は桜の森に守られた聖域にいる。そんな人生のモラトリアム期間が愛おしい。2025/01/11
凌霄
34
高校生の頃を思い出します。背伸びしたいような…このままでいたいような思春期の揺らぎが、とても丁寧に描かれていて懐かしい気持ちになりました。こういう作品が無いとなかなか振り返らないので(苦笑)気持ちをリセットしたい時に再読したいと思いました。2014/08/05
ソラ
32
海街ダイアリーシリーズが好きなので吉田秋生さんの他の作品も読みたくなって購入。結構時代を感じるなーと思ったら生まれる前に連載されてたんだなー2013/11/09
ぐうぐう
27
完全版での再読。名作とは、作者の才能だけではなく、時代が求めるべくして生まれるという必然のような、運命のような、そういう大きな力が働いて誕生するのだろう。少女達の心の繊細な動きを描く物語が、チェーホフの舞台劇をそこに重ねることで、グッと深みを増し、漫画のクオリティを文学レベルまでに押し上げながら、まだ大友タッチの残る吉田秋生の絵を、回を追うごとに変容させていくという、つまりは一人の漫画家の変容を目の当たりにできるという一冊。(つづく)2013/09/07
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