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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
匠
122
今までいろんな事件やエピソードを通して容疑者、被害者、そして第九の面々などさまざまな「秘密」が描かれてきたが、今回の「秘密」はかなり入り組んでいて見せ場もたっぷり、後半には驚きの真実まで明るみになり、まるで重厚な映画を観ているようだった。ページ数も厚みがあって重かったけれど、救いようのない話が今まで多かった中、今巻の読後感は血縁と地位にこだわる大臣への憤りが残った。でも一番胸に残ってしまったのは、拉致誘拐事件の被害者家族と外務大臣の人間ドラマじゃなく、薪と青木の病室での無性にせつないシーンだったりする(汗2013/08/29
エンブレムT
67
息を詰めて読んだ。国策のために切り捨てられた者の家族と、切り捨てを決定した者の家族をめぐる物語。錯綜する情報の中、浮かび上がってくるのは深く刻み込まれた私怨とエゴ。真実が明かされるたびに、今までみえていたモノの意味がガラリと変貌する様にはただただ驚愕。哀しき復讐鬼によって仕掛けられたダブルバインド。その卑劣な犯罪は決して許されるものではないけれど、心のどこかで頷いている自分がいた。・・・真っ直ぐな思考を持つ青木の存在が闇を和らげてくれるのだけれど、彼自身の想いもまた、袋小路に向かっているようで切ない。2011/06/02
cucky
56
やっと続きだーーー! 大臣が愚かで卑劣で可哀想な話でした。 そして、相変わらず絵が上手くて上手くて!! まきさんって、、2013/05/26
wata
55
ヒドイ男が大臣になりましたね(>_<)復讐劇はほぼ完璧で思い残すこともなかったかなぁ。何も罪のない子供達は…幸せになってほしいな2015/09/09
ネギっ子gen
37
【総ての行いはご自分へと還っていきます】千堂外務大臣の一人娘・咲の誘拐事件が発生! 自殺した女性容疑者のMRIから、咲らしき少女が貨物船のコンテナに閉じ込められていると……。<“はじめに死体ありき” 「第九」が「神の領域を蹂躙した捜査」と人々に忌み嫌われる理由はここにある。「死体」が出るまでは「第九」の出る幕は一切ないが、そこに死体が――傷ついていない「脳」さえあれば、死神の如く本性を現し驚異的な力で事件を解決していく。/MRIを前に、秘密を隠し通す事は「創造主」の神でさえ不可能な所業に思われた>と――2025/03/01
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