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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
匠
108
んーこの5巻もかなり辛かった。罪を犯さなくてはならなかったそれぞれの人のその状況の因果があまりに皮肉で、その罪悪感と憎悪には共感できる部分があるものの、やはり人を殺めるという行為は罪。でも単純な勧善懲悪を描いていないのがこの作品の魅力だし、結果が出てもなお、そこから問題を投げかけられ、すごく考えさせられるところが読んでいて一番充実感を覚える。まるで隠し撮りのような事実のあれこれを見るにつけ、現実に起きている事件の数々も刑事の捜査だけでは浮かび上がってこない真実があるんだろうなと思うと、胸が苦しくなった。2013/08/28
wata
61
とても優秀な監察医でも、人の心が読めない人は腕が良いだけ。身近な、最も信用してた筈の家族から暴力を受けた人の気持ちは、きっと誰にもわからない程の傷を受けたまま、いつまでも残る。2015/09/06
エンブレムT
58
死んだ方がましだと思いながら、それでも生き続けなければならなかった人々。社会の底辺に存在する暗闇にスポットがあたった『2008』。取り上げる想いの深さに毎回心揺さぶられてる私としては、恋愛方向に暴走気味の青木に舌打ち気分でした。岡部さん、ちょっと彼を凹ませておいて下さいw・・・物語は、兄と妹が闇に葬った秘密をメインに描かれてます。が、影のように描かれたもう1つの事件の深さと重みが凄かったです。「まだこの手で守るべきものが」鬼気迫る母の哀しい姿に、子供の見た最後の夢の中での笑顔に、涙がとまりませんでした。2010/11/01
cucky
39
今回もまた悲しいお話だったなぁ。 保身のために逃げて罪悪感感じて、、 こんなのばっかですわね~ でも、脳を見て事件解決!ってだけにしてない辺りがいい。 結果、人の心の葛藤とかを描いてる2013/05/02
ネギっ子gen
36
【MRIは、仕方なく導入された、とても哀しい捜査方法です】特別編は、岡部さん中心(36歳/独身)の話。彼は語る。「自首さえすればMRIなんてものはいらないんです。口があるんだから話し合って、耳があるんだから聞いて訊ねて説得すれば、総て解決する。話し合って誤解もわだかまりも解消されていく。本来そうあるべきなんです。同じ人間同士なんですから。なのに…/暴力が総てを支配し、無抵抗の幼児や老人が無惨に殺され、何も語らないまま息をひきとっていく……/他人が信じられない、荒んだ社会だから…“動かぬ証拠”を」と―― ⇒2025/02/09




