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出版社内容情報
家宣の死後、幼くして将軍となった家継。しかしそれも長くは続かず…。そして時代は、八代将軍・吉宗の治世へ――。 2011年6月刊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エンブレムT
191
うわ~!ここで、こんな風に1巻に繋げてくるのかー!!というパズルのピースが埋まったようなカタルシスを味わうのと共に、江島生島事件の鮮やかな描かれ方に唸りました。歴史書を紐解くことでしか史実を知りえない今、その書が後世に残すものとして都合が良いように記されているとしたら・・・。えっ!?もしかして、男女逆転時代を経たこの歴史を『本当の過去』として、そのまま現代に繋げてしまえるのでは!?・・・思わずそんな考えが浮かんでしまうくらい、微にいり細にいり破綻のない物語になっております。うーむ。凄すぎる・・・。2011/11/11
文庫フリーク@灯れ松明の火
145
僧形がピンと来なくて(汗)左京が月光院でしたね。『ガラじゃねーなぁ』と6巻で共につぶやいた江島がなんとも好漢。男女逆転なのに権力闘争までもが不思議としっくり。七代家継は・・そうか、享年が○歳でしたね。没日録伝えきった村瀬は倒れ、巻末では小便公方こと家重登場。8巻、また来年まで楽しみに待たなくては。2011/06/28
れみ
112
7代家継の時代。家継がお母さんの家宣に似たのかまだ小さいのにできた子なところにキュンとなる。1巻に出てきた大奥の面々がいっぱい出てくるので、ついに吉宗の時代まで巡ってきたなあという感じ。ここで描かれるのは主に江島生島事件だけど、江島と生島新五郎の茶屋でのやりとりがすごく好き。それだけにその後のふたりの結末は哀しい。そしてこれで男女が逆転した経緯とこれまでの歴史部分終了で物語は吉宗の改革からの現在進行形に。吉宗好きなんだけど、早くも代替わりに向かっていくんだなあ。2013/12/20
greenish 🌿
83
(再読)将軍は女、大奥には美男三千人。男女逆転大奥絵巻。第7巻 家綱編 ---家宣の死により、國熙は天英院、左京の方は天英院と落飾して名を改める。病弱な家綱の後のお世継ぎ問題で天英院と天英院の対立が深まる中・・・江島・生島事件が勃発! 朴訥な人物として描かれる江島だけに、この事件の顛末は哀れさがより一層沁み入ります。 裏で糸を引く、天女の如き笑みを湛える彼のお人・・・恐るべしです。 物語は、「没日録」によって、秘められた過去と直面した吉宗時代に戻ります。この後の展開や如何に・・・。2014/04/28
蝶よ花You
79
どこまで巧いんだ、この作品。「男女逆転」と銘打っておきつつ、現実の歴史も組み込んできた。現実を男女逆転にした上で、そこに男女逆転じゃない部分が含まれる事によって、より現実味が増す。あぁもう、巧い巧いとは思っていたけど、もう脱帽以外の何物でもないですわ。そんな現実味が増した世界の中での吉宗の「当主が男だとしたら...」の件。尚更信憑性が増して、「そう言えばそうだよなぁ」と考えさせられてしまいました。もうこの世界にだだはまりですね、私(笑)2014/06/21
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