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出版社内容情報
五代将軍・綱吉の御台所が、京から呼び寄せた右衛門佐。家光が寵愛した有功の後、長く空席だった大奥総取締の座を手に入れた彼の目的は…!? そして、後継ぎのいない綱吉を巡り様々な思惑が…!? 2009年9月刊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
文庫フリーク@灯れ松明の火
126
P26 柳沢吉保の、セリフ無し表情変化の凄み。この画に限らず、よしながふみさんには画だけで魅せられる。無言こそ雄弁。ところで玉栄こと桂昌院・なにをやっておるのか。有功の再登場は素直に嬉しいが、弟子たる玉栄は妄執の老害。[生類憐みの令]綱吉が哀れに思えてくる。 殿中松の廊下とくれば赤穂浪士討ち入り。設定を変えるだけで、新たな視点が鮮やかに生まれる。よしながさん恐るべし。そして1巻の男前将軍・10歳の八代さま吉宗と綱吉の邂逅が。凄いな、この物語。2010/11/01
明智紫苑
118
予習と復習の再読。前巻では「嫌な女」だった綱吉が人間的な弱さを見せる。これで綱吉に対する見方が変わった読者は少なくないだろう。しかし、水戸の「あのお方」が出てこないが、どうなっているのか? 冲方丁氏の小説の「あのお方」は、女性として想像するのは難しいぞ。2015/06/17
エンブレムT
104
お世継ぎを産むためだけの生・・・・・綱吉の虚無感がこの巻を支配している。正直、読んでいて重かった。これぞ大奥!って感じの、吉保と右衛門佐の対決は怖いしさwwwでも、綱吉の抱える闇と吉宗のはつらつさの対比が鮮やかな邂逅シーンには胸が躍り、次巻が楽しみに思えました。2009/11/11
れみ
93
4巻から引き続き、綱吉・右衛門佐編。生類憐みの令や赤穂浪士の討ち入りもあったし、玉栄と有功の再会とか綱吉と吉宗の対面もあったし、綱吉と吉保の過去が語られたり、なんだかとっても盛りだくさんな巻だった。そして一見のほほんとしてそうな秋本に実は思いがけない過去があったりして、細かいところまで興味を惹かれた。2013/12/19
greenish 🌿
86
(再読)将軍は女、大奥には美男三千人。男女逆転大奥絵巻。第5巻 右衛門佐・綱吉編 ---5代将軍となった綱吉は、側用人・柳沢吉保と共に政治的手腕を発揮するが、その影で父・桂昌院と右衛門佐、その子飼いの側室たちとの間で綱吉の寵愛を巡る権力争いが激化して・・・。 綱吉を悪将軍と言わしめた「生類哀れみの令」は桂昌院と若紫の因果が、「赤穂浪士討ち入りの裁き」の裏に世継ぎを生めない綱吉の懊悩があったとは! 綱吉、辛すぎます・・・。 そしていよいよ吉宗ご登場!2014/04/28