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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
匠
101
第九の面々も少しずつ変化しつつ、信頼関係ができていってる印象を受けた。また監察医の雪子の存在で主人公の薪と青木の今のところはまだかすかに漂う感情が、この先ハッキリしていきそうで、そのあたりの変化も楽しみになってきた。しかし事件は今回も現実に起きそうな話で悲しい。事件というものは、そこに居合わせた人間にも関係はあって、被害者と加害者だけのものではないんだよなと。ここまで読んできてどの話も本当に綿密で奥深いシナリオだし、心理描写も設定もすごく細かく、相当な読み応え。かなりな取材をされてるんではないかと思う。2013/08/28
エンブレムT
56
・・・『特別編』・・・何?アレ!何なんですかっ?薪さん視点での、すんごく意味深なあの短編は!!彼は1人でどれだけの苦悩と孤独を抱え込んでいるんでしょう。そして、あの場面で泉鏡花の『外科室』を引用してくるとは・・・作者のセンスにゾクゾクしました!・・・『2007』は電車内で起きた事件の裏側を探る物語でした。メデューサ状態の薪さんに笑い、監察医・三好女史のオトコマエさに「おお~」となりながらも、たどり着いた真実には涙がこぼれました。「不要緊・・・」優しい想いが哀しい嘘をつかせ、孤独と怒りが狂気の後押しをする。2010/10/28
wata
53
青木さんは鈴木さんとどこまで似てるんでしょう?好きになる人まで同じとは、もはや他人とは思えない(^^;薪さんが中性的過ぎて時々女性に見えちゃう?!2015/09/09
cucky
45
バイオテロの話!! 治療薬はなく、予防するしかないなんて怖すぎる。 そして、見て見ぬ振りの犯罪って世の中にどれだけあるのかなぁ。 でも、だからと言って果たしてそんな勇気も出るのかは何とも言えないなぁ。2013/05/02
ネギっ子gen
40
【不要緊(大丈夫)】電車で足の悪いお婆さんに席を譲る心優しい薬剤師の若い女性は、混んでる電車の席に平気で荷物を置くバカに注意し刺されてしまう――。なのに!周りにいた乗客は誰もその女性を助けようとせず、見て見ぬふり。“こんなトコで巻き添えくって死ぬなんて、犬死にもいいところだから”、誰よりも早く逃げた薄情な老婆は、「あの娘が勝手に余計な事をしたのよっ。いつもいい人ぶって!!いやらしい」と。一方、意識が遠のく中でも女性は「おばあさん、大丈夫?」と老婆を気遣い、さらに「みんながすぐに助けてくれるからね…」と――2025/02/08