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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
6
新撰組において女が男を偽るという設定は、『風光る』を見るまでもなく、つかこうへい『幕末純情伝』の昔から、ある。それよりも以前に、和田慎二は『あさぎ色の伝説』の中で、それを先取りしてることに驚かされた。男だらけの集団の中で、女性を出すための苦肉の策として生み出された部分もあるにはあるだろうが、実に見事なドラマに昇華されている。2011/08/24
がっちゃん
3
残念なことに、往々にして芹沢鴨は悪漢として描かれる事が多いですが、この和田慎二が味付けした芹沢鴨こそが幼少の頃、自分が一番最初の芹沢像として印象付けられたものでした。 豪放磊落かつ、忠に義に殉ずる尽忠報国の士。 悲劇的な最後を遂げたにしても、鴨の侍としての位置づけは自分の中では高いものでした。 土方、沖田他の一般的な壬生新撰組も魅力的ですが、愛すべき鴨を描き切った故和田先生に感謝の気持ちでいっぱいです。2011/11/21
ムク@コミック
2
これもまた、未完で終わってしまったんですね…。最後まで描きたかっただろうなあ。2011/10/15
あや
2
仇を討つべく芹沢鴨の縁の女性が男装して新撰組に入隊し、和解して脱退する一冊通しての流れを、総司が愛刀を取得する「菊一文字」と、和田流鴨と新撰組の有り様を描いた「夢桜」の2本の中編として収録。改めて読み返して思うに、この2作は3巻から10年以上経って、連載を再開するための布石だったのかもしれない、ということ。残念ながら、続きませんでしたが。2011/07/09
bibi‐nyan
0
みんな大好き、菊一文字だよ!!! 刀売りの老人を出して、沖田と刀の出会いを運命的なものに仕立てた、名作です。 老人が、沖田が酒を持ってくるのを楽しみにしてたというエピソード、なかなか泣かせる一編になってます。 そして男装の麗人登場。芹沢鴨絡み、そして会津の落城、惨劇の予感も抱えつつここで和田版新撰組も幕を閉じました。 といっても、芹沢鴨の暗殺事件とか全く出てこないんですけどね。時系列に拘らずにぽつぽつと描きたいものだけ描いたのかな?と思わせる作品でした。2023/11/16