雨が降ったら

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  • サイズ 46判/ページ数 218p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784591189870
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

子どものころ想像していた大人にはなれなかった。
でも想定外の人生は、
連続ドラマの続きを待つようでわくわくする――。
「これから先」の人生が楽しみになる、著者の最高傑作!

夫の浮気で離婚し、古いアパートで独り暮らしをする初佳、48歳。
子どもたちは独立し、収入は決して高くない。
将来に不安がないわけではないが、
自分が選んだものだけに囲まれた生活は思いのほか幸福だ。
ある日雨に降られて入った『わかば洋傘店』で、
60代すぎと思しきパンクな恰好の女性店主に、
「雨が降ったら傘をさせ」という言葉と
店名が大きく入った傘を貸してもらい――。
恋人と別れて以来、ひとりでUSJに行くことを満喫している杏子。
むかしから「誰か」のではなく自分名義の家がほしかったみつほ。
育児と家事とパートに忙殺され、
「ちゃんと幸せなはずなのに」と葛藤する苑美。
最愛の母を亡くし、心の置きどころのない美禰子。
さまざまな境遇の40代女性たちの「これから」を痛快に描き出す連作短編集。


【目次】

内容説明

夫の浮気で離婚し、古いアパートで独り暮らしをする初佳、48歳。子どもたちは独立し、収入は決して高くない。将来に不安がないわけではないが、自分が選んだものだけに囲まれた生活は思いのほか幸福だ。ある日雨に降られて入った「わかば洋傘店」で、60代すぎと思しきパンクな恰好の女性店主に、「雨が降ったら傘をさせばいい」という格言と店名が大きく入った傘を貸してもらい―。育児と家事とパートに忙殺され、「ちゃんとしあわせなはずなのに」と葛藤する苑美、最愛の母を亡くし、心の置きどころのない美禰子など、さまざまな境遇の人たちの「これから」を痛快に描き出す連作短編集。

著者等紹介

寺地はるな[テラチハルナ]
1977年、佐賀県生まれ。2014年、『ビオレタ』で第4回ポプラ社小説新人賞を受賞し、翌年デビュー。20年、咲くやこの花賞(文芸その他部門)を、21年、『水を縫う』で第9回河合隼雄物語賞を、24年、『ほたるいしマジカルランド』で第12回大阪ほんま本大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

253
寺地 はるなは、新作中心に読んでいる作家です。本書は、『わかば洋傘店』連作短編集でした。人生は雨模様、止まない雨はないという事なんでしょうね。洋傘店も、絶滅危惧専門店です☔🌂☂ https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8008551.html2026/08/08

さてさて

238
『若い頃のようにはいかない、ということが増えてきて。最近、年齢感じます』。そんな四十代の今を生きる5人の女性たちの姿が描かれるこの作品。そこには『認めたくはないがすでに老眼がはじまっている。白髪も増えてきているし、ほうれい線も、線というよりはもはや溝の様相を呈している』という四十代の女性たちの日常が描かれていました。『ユニバーサル・スタジオ・ジャパン』を身近に感じるこの作品。『わかば洋傘店』の登場のさせ方に寺地さんらしさを感じるこの作品。四十代の今を生きる女性の皆さんに是非手にしていただきたい作品でした。2026/07/29

hiace9000

171
生きづらさに寄り添い、希望を描く寺地さんの原点が詰まった連作5短編。スポットを当てるのは、一筋縄ではいかなかった人生の折り返しを過ぎた「オトナ思春期」の女性たち。作品モチーフ「傘」の小物遣いを通し、「雨が降ったら傘をさせばいい」という当たり前への深めの含意や、「止まない雨はない」のという当たり前の浅い理解への反論を描き出す。読み口は軽やかなのに、再構築へと向かう姿がしっとり心に響いて潤い、読後の心をふわりと軽く滑らかにしてくれる。今作が同世代の女性たちの心をそっと守る、素敵な傘になってほしい。知らんけど。2026/07/09

いつでも母さん

163
この感じは紛れもなく寺地さんの空気。連作短編5話。5人の女性たちが「わかば洋傘店」で繋がる心地よい読後感。綺麗ごとばかりじゃない。特に心の中は(声に出さないだけで)積み重なった怨念にも似た思いや、嵐が吹き荒れたりするのだ。そうだよね、何もない人生なんてないもの。止まない雨はないけれど「雨が降ったら傘をさせばいい」その傘やレインコート、長靴もあったらなお嬉しいな。お菓子のこまどり庵が出てきてちょっとニンマリ。2026/06/16

hirokun

145
★4 読んでいてホッコリする作品。連作短編集であり、テンポよくストーリーが展開されている為、気持ちよく読書が進む。読みながら成程と肯いてみたり、そんな人生の捉え方もあるなと考えさせられたり、極ありふれた日常生活に題材を取りながら内容は深い。人生の応援歌となる作品か?2026/06/27

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