出版社内容情報
公園の片隅にひとりで暮らすねこのノラ。ある日、お気に入りのベンチに腰かけていると、セーターをいっぱい着たおばあちゃんがやってきました。「おとなり、ちょっと おじゃましますね」「ベンチがあたたかくて うれしいわね」お話好きなおばあちゃんに、ノラの心はすこしずつほどけていき……ノラと おばあちゃんの、なんでもない日の、あたたかい出会いの物語。第25回ピンポイント絵本コンペ最優秀賞受賞作!
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
158
大きな公園に住むのらねこノラの、ユーモアたっぷりほのぼの絵本。日差しを浴びてホカホカしたお気に入りのベンチでゆっくりしていると、セーターを何重にも着込んだお洒落なおばあちゃんが隣りに座る物語。すげいずみさんの描くねこや人物や風景はやわらかく、秋も深まる季節に温まる。本を枕にしてウトウトしているノラが愛らしい。きっと作者の飼い猫もこんな姿をしているのだろう。第25回ピンポイント絵本コンペ最優秀賞作品です。 https://pinpointgallery.com/25thcompetitionsakuhin/2025/09/16
starbro
122
第25回ピンポイント絵本コンペ最優秀賞受賞作と言うことで読みました。すげ いずみ、初読です。ノラは野良猫の割にエレガント、赤い毛糸が印象的なハートウォーミングストーリーだにゃあ(=^・^=) https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/2083110.html 【読メ😻猫部】2025/10/14
遠い日
3
ひとりぼっちの野良猫のノラ。おばあさんに話しかけられても、ろくにお返事もしなかったのに、事態は勝手に動き出した。ノラの顔に表情が灯っていくあたり、かわいくて思わずほほえんでしまいました。 思わぬアクシデントでしたが、おばあさんの懐の深さ、やさしさがノラの気持ちを開きました。 色つきのページで終わるのは世界が立ち上がった証。新しい友だちに心弾ませるノラのこれからをちょっぴり覗いてみたい気分。2025/10/16
たくさん
3
何事もない普通の日。 そう感じている時に、めちゃいい一日がやってくる。 野良猫が野良猫であることに劣等感ももっていない。 おばあさんもおばあさんで人の眼を気にして生きていない。 だからこそ、個と個の自分の立場に偽りのない言葉同士が二人の楽しさに変わる。 嬉しそうに見送り、去っていく姿。何度みても顔が緩む姿が描かれています。 #NetGalleyJP 2025/10/15