出版社内容情報
元寝具店店員の著者が贈る、眠れない夜に寄り添う物語
この宇宙の片すみで今日もひたむきに生きているすべての人びとに、
この本を差し出したいと思った。
生きていくために、人は眠る。
よりよい眠りを得たいと願うことは、そのまま、
よりよく生きたいという私たちの、切実な願いなのだ。
――寺地はるな さん絶賛!
(「web asta*」2025年9月24日より抜粋)
大学時代から8年半付き合った婚約者・直樹を亡くした依里。
大阪出張に出かけたはずが、直樹はなぜか年上女性と東北の温泉宿に泊まり、
その帰りにバス事故に遭ったのだ。
以来眠れなくなった依里は、
親身になってくれた店長のいるデパートの寝具売り場で働くことに。
そこには、日々眠りについての悩みを抱える人たちが訪れる。
夫に言われるまま、あわない寝具を使い続けてきた老婦人。
愛着のある毛布を手放して以来、寝付けなくなった会社員。
いつも家族を優先し、自分のことは後回しの母親。
そんな折、直樹と一緒に亡くなった女性の夫・髙橋が店を訪れて――。
【目次】
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- 和書
- 色のモノサシ (改訂版)