出版社内容情報
ぶたすけは森のほいくえんに通う、ぶたの男の子。あたまのラッパから「ブー!」と元気な音がでます。おえかきのじかんに「ブー!」、きゅうしょくのじかんに「ブー!」、そしておひるね中にも「ブー!」。保育園の先生に「ぶたすけくんのラッパはくるまのクラクションみたいで、みんなびっくりしちゃうわ」と言われても、おかまいなしです。
ある日、ぶたすけはかくれんぼをしていると、ほいくえんバスのドアが空いているのに気づきました。「しめしめ」と、バスの中に隠れると、ドアを閉められて出られなくなってしまい…。
こどもたちを取り巻く社会問題の一つとして、近年発生している、保育園・幼稚園バスにおける置き去り事故が挙げられます。もしも車内に閉じ込められたとき、事態を周囲に知らせる手段として、「クラクションを押す」という方法があります。そこで、こどもたちへのクラクション認知を高めるため、このお話はうまれました。こどもたちが家族や先生と一緒にこの絵本を読んで、悲しい事故が一つでもなくなることを願っています。