内容説明
福岡県久留米市の中学明善校(現在の福岡県立明善高等学校)に通っていた竹村逸彦さんが、激動の日々をつづった日記。10代の目線で1945年を切り取った、貴重な記録。
目次
一九四五年五月・六月
一九四五年七月
一九四五年八月
資料編
空襲1 大都市から全国へ
空襲2 アメリカ軍の視点
警戒警報と空襲警報
防火訓練、防空演習
防空壕
福岡大空襲 6月19日
久留米空襲 8月11日
召集令状(赤紙)
学徒出陣
御真影と奉安殿
教育勅語と修身
戦時中の学校制度
軍事教練
学徒動員
農作業と開墾
戦時中の食料・代用食
日用品と配給
金属供出と代用品
戦時中の情報伝達
著者等紹介
大串潤児[オオグシジュンジ]
国立歴史民俗博物館教授。元信州大学教授。1969年、東京生まれ。東京学芸大学大学院教育学研究科修士課程、一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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サクラ
4
英語の授業があったことに驚きました。そして警報がなってもそれが日常になってしまっている事に驚きましたが、馴れとは恐ろしいです。広島の事も長崎の事も知らずにその1日を終えていた事に政府の情報操作を感じました。そんな中母の代わりに米を炊き、父にお弁当を届け、友人と遊び書物を読む。私達と変わらない日常があったことに、当たり前の事に気がつきました。2025/08/16
ak
2
14歳の日記。ずっとお腹をこわしている。雀の子の話と玉音放送で怒ってるところが印象的。2025/11/03
ミルク
0
米軍機が飛んでいき、あちらこちらで焼夷弾が落とされて…その空の下で少年は学校で学んだり家の手伝いをしたり友人と遊んだり読書したり…。当たり前のように戦争が日常に組み込まれた日々。 降伏したことに怒り、最後の1人になっても闘いたかったと本音を日記に綴る。 これまであまりピンと来なかった戦争が、14歳の少年が綴った日記という手法によりグッと近くに感じて苦しくなる。まるでタイムスリップしたように…。2025/11/05
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- 和書
- 人質の朗読会 中公文庫




