出版社内容情報
郵便配達員・平本秋宏には年子の兄弟がいて、いまやちょっとした人気タレント。一方、秋宏は顔は兄とそっくりだが、性格はいたって地味、なるべく目立たないようにしているのだが……。「あれ、誰かに似ていない?」季節をかけぬける郵便屋さんと町の人たちがくりひろげる、小さな奇蹟の物語。
目次
春一番に飛ばされたものは
悪意も届けてこそ
愛すべきアイスを
待てば海路の日和ある?
起こせる奇蹟も奇蹟
能ある鷹は爪を研げ
たとえ許せはしなくとも
そして今日も地球はまわる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぢぢぃ
2
そうなるんかい2025/04/21
けいちゃん
1
2015年に刊行されたものは読んでいたが、一巻しか読んでいなかったので、シリーズをコンプリートしようと思い、手に取った。「例えば四十年この仕事を続けたら、いったいどれだけの数の郵便物を配達することになるだろう。それらの一つ一つには、必ず何らかの意思が込められている。……その意思を何百万も届けることになるのだとしたら、それはとても有意義なことではないだろうか。ぼく自身は何も生まなくても、何かが生まれる手助けをすることには、なるのではないだろうか」どんな仕事にも通じる、意欲ややりがいをもらえる言葉。2025/08/18
ks
1
善き者にも悪しき者にも寄せられる信頼。それは本物に近い。2025/07/14
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