出版社内容情報
口に関するアンケート
背筋(せすじ)
「近畿地方のある場所について」(KADOKAWA)で2023年にデビュー。同作が「このホラーがすごい! 2024年版」にて1位に。近著に「穢れた聖地巡礼について」 (KADOKAWA)など。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
青乃108号
457
小遣いの少ない俺は銭を払って本を買う事は滅多にないのだが、書店に行くのは好きで、ははあ、今こんなのが新刊で人気なのね、憶えとこ、と言いながら書店を後にするのが常なのだが、何じゃ?このちっちゃい本は。雑誌の付録かまたは食玩のオマケか。値段を見ると550円とある。タバコ銭より安いではないか。思わず買った。読んだ。やー、ちっさすぎて読み辛いったらありゃしない。ホラーなのね。でも何だか、あまり怖くないね。●貴方はこのレビューが参考になりましたか?□大いに参考になった□明日買いに行きます。□絶対に買いません。さて。2024/10/08
starbro
456
話題の背筋、初読です。流石に本書は、図書館では厳しいかなと思い、久々購入しました。企画の勝利、今年の最大のベストセラーになるかも知れませんが、思ったほど怖くなく、最期のアンケートも想定内でした。 本書をパクった二番煎じ、三番煎じ本が、増殖するかも知れません(笑) https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8008465.html2024/10/05
海猫
377
本、小さっ!新刊情報で見たときは「単行本にしては605円って安いな」と思ってたんだけどこういうことか。ひと昔前、角川mini文庫ってのがあってこんな感じだった。ミニサイズの銀色夏生の詩集を読んだ気がする。つーても誰も覚えてないかあのレーベル。とにかく本が手のひらサイズ。内容に関しては短いので細かくは触れないけれど、今急にセミの鳴き声が聞こえてきたら私はかなりビビるだろう。このサイズの本なりの仕掛けもあったし、「口に関するアンケート」というよくわからなかったタイトルも回収される。短いけどまずは楽しめたかな。2024/09/04
Kanonlicht
344
一見ZINEかと思うぐらい珍しい判型に、表紙には唇のアップ、しかもアンケートって何?と、気になりすぎて思わず買ってしまった。もちろんあっという間に読めちゃうんだけど、ストーリーだけでなく、文字組やフォント、写真など細かい仕掛けが隠されていて、エンタメ的面白さがあったので満足。まだ見落としている仕掛けがありそう(奥付のQRコードにも何か隠されているんじゃないかと勘繰った笑)。出版不況といわれるなか、こうした前例にとらわれない挑戦は心から応援したい。2024/09/16
馨
341
売れているし読んでみようと購入。皆さんのレビューの通り、最後の口に関するアンケートを読んで結末がわかるというオチで、確かに読み返したくなるなぁと思いました。最初書店で見かけた時はご自由にお取りください的な冊子かと思っていました。本の小ささにも驚きました。2025/03/06