ポプラ新書<br> わたしが正義について語るなら (新装版)

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ポプラ新書
わたしが正義について語るなら (新装版)

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  • サイズ 新書判/ページ数 159p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784591182093
  • NDC分類 158
  • Cコード C0212

出版社内容情報

<内容紹介>
正義とは何で、正義の味方とはどのような人なのか。
戦争を生き抜き、国民的ヒーロー「アンパンマン」を産みだしたやなせたかしが、その半生を通じて向き合った「正義」のあり方とは。
混迷の時代に生きる勇気をもらえる、やなせ流の人生哲学。

・正義はある日突然逆転する。
・正義とはかっこいいものではない
・正義とはあやふやなものである
・正義のための戦いなんてどこにもない
・正義はある日突然逆転する
・悪人の中にも正義感はある
・傷つく覚悟がないと正義は行えない
・正義でいばるやつは嘘くさい

<著者プロフィール>
1919(大正8)年高知県生れ。東京高等工芸学校工芸図案科(現千葉大学)卒業。1973年月刊「詩とメルヘン」をサンリオより創刊。1988年アニメ『それいけ!アンパンマン』が放映され爆発的な人気となる。作詞家としての代表作には「手のひらを太陽に」、アンパンマンの主題歌などがある。絵本には『チリンのすず』『やさしいライオン』など数多くの名作がある。

内容説明

戦争を生き抜き、国民的ヒーロー「アンパンマン」を生み出したやなせたかしが、半生を通じて向き合った「正義」のあり方とは。混迷の時代に生きる勇気をもらえる、やなせ流の人生哲学。

目次

第1章 正義の味方って本当にかっこいい?(正義の味方について考えてみよう;食べ物がないのは耐えられない ほか)
第2章 どうして正義をこう考えるようになったのか(自然が溢れていた生まれ故郷の高知;ぼくと、そして弟と―伯父の家で住み始める ほか)
第3章 正義の戦い方(相手を殺してしまってはいけない;正義でいばってるやつは嘘くさい ほか)
第4章 ぼくが考える未来のこと(身近な人の幸せを願う;著者からのメッセージ ぼくはこんな本に影響を受けてきた)

著者等紹介

やなせたかし[ヤナセタカシ]
1919年高知県生まれ。東京高等工芸学校工芸図案科(現千葉大学)卒業。1973年雑誌「詩とメルヘン」をサンリオより創刊。1988年アニメ『それいけ!アンパンマン』が放映され爆発的な人気となる。作詞家としての代表作には「手のひらを太陽に」、アンパンマンの主題歌など。絵本には『チリンのすず』『やさしいライオン』など数多くの名作がある。2013年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

もちこ

29
朝ドラ「あんぱん」を現在進行形で見ているいま、この本を読めてよかった。 ドラマの出来事と、この本でやなせさんが語られていることがリンクして、より実感としてやなせさんの考えが沁みてくる。 アンパンマンの創作裏話は面白く、自分の進路や天職が見つからなくて悩んでいる人に読んでほしい。 「アンパンマンのマーチ」の歌詞に込められた思いを知って感動する。 歌詞の意味を気にしないで歌ってしまうくらい、日常にある歌だけれど、この本で語られるやなせさんの体験や思いを知ってから歌詞を見ると、じんと胸が熱くなる。2025/06/28

T

15
朝ドラの特集で本屋に並んでいて手に取りました。全面正義について書いてあるわけではなく、自伝みたいな内容でした。やなせさんのことはアンパンマンのイメージしかなかったので、元々は漫画家で実際はテレビの仕事が多かったというのは意外でした。やはり戦前生まれの方の話を読むと、戦争と戦後というとんでもない理不尽を経験されているので、正義の虚と実について説得力に深みがありますね。アンパンマンの手が拳なのは描く負担を減らすためというやなせさんの思いやりは仕事にも現れていて、あたたかい人なんだなと思いました。2025/04/25

ゆるりは

11
やなせたかしさんの言葉が温かくて明るくて大好きなのですが、この本は、創作してる人にもとても参考になるのではないかなと思います。本当の正義のヒーローはスタイリッシュだったり格好いいものではなく、ひもじい子どもに自分の顔をちぎって与えるアンパンマンのような人。最初に『あんぱんまん』の絵本を評価したのは、大人ではなく、小さな子どもたちだったそうです。でもそんなやなせさんも、最初はもっと海外のハイブローな漫画みたいなのを描きたかったもよう。2024/07/07

dice-kn

10
アニメ「アンパンマン」の主題歌の歌詞が良いと何かで見聞きし、あまり深くは追っていなかったのですが、本書のラストにその詞が書いてあってこの詞に至る著者の思いもわかってなるほどと思いました。朝ドラも見ていて、著者の思いを役者さんに語らせてるんだなぁとも。そういえば正義を冠した別の話題になった本もあったような。そちらには何が書いてあるのかなぁ。本書の著者が言う正義は納得です。2025/07/07

つかず8

8
やなせたかし氏の自伝。正義は自己犠牲であり、正義を実行することで自分が傷つくが、それでもやらなければいけない。やなせ氏の戦争体験が基になったヒーロー像が作られている。アンパンマンは自己犠牲で人々に自分を食べさせている。これがアンパンマンの核心であるように思う。アンパンマンが子供に受けるようになった理由は良く分からない。元々スーパーヒーロー的なカッコ良さも無いし、自分を食べさせるというコンセプトも子供向けでない。実際に苦情もあった。やなせ氏は54歳の時にアンパンマンを創作。それまでは苦悩の連続だった。2025/08/25

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