出版社内容情報
何者にもなれていない自分を、恥ずかしがらなくていい。
小さな地方都市で写真館を営んでいた父の影響で、カメラマンを目指すようになった匠海。父の死後、母との関係性が悪くなった匠海は、逃げるように東京の大学へ入学し、写真を学び始める。
しかし、待っていたのは、学費と生活費を稼ぐだけで精一杯の毎日。これを乗り越えれば、きっと夢に近づける――。そう信じ込み、なんとか自分を奮い立たせていた匠海だが、ある出来事をきっかけに、大学を休学することに決める。
実家にも帰れず、衝動的に向かった先は長野県・辰野町――かつて父が蛍の写真を撮影した場所だった。なんの計画もなく訪れた匠海を出迎えてくれたのは、父が愛した美しい景色。そして、それぞれの事情で辰野に移住してきた人や訳あって辰野を離れられない人との出会いが、彼の心を変えていく――。
『流星コーリング』で広島本大賞を受賞した著者による、
自分の居場所を求める若者たちの葛藤と足掻き、その先にある確かな一歩を描いた、瑞々しい傑作青春小説。
内容説明
地方都市で写真館を営んでいた父の影響で、カメラマンを目指すようになった大学生の匠海は、ある出来事をきっかけに大学の休学を決める。衝動的に向かった先は長野県辰野町―かつて父が蛍の写真を撮影した場所だった。父が愛した美しい景色と辰野に住む人々との出会いが、彼の心を変えていく。自分の居場所を求める若者たちの葛藤と足掻き、その先にある確かな一歩を描き、読書感想画中央コンクールの指定図書に選出された傑作青春小説。
著者等紹介
河邉徹[カワベトオル]
1988年兵庫県生まれ。バンドWEAVERのドラマーとして2009年にメジャーデビュー。バンドでは作詞を担当した。2018年に『夢工場ラムレス』で小説家としてデビュー。2作目の『流星コーリング』が広島本大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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