出版社内容情報
世界中で愛される名作文学『モモ』や『はてしない物語』などを生みだした児童文学作家、ミヒャエル・エンデの生涯を描く、初の伝記漫画。国語教科書への掲載で注目が集まる作家の生い立ちから、第二次世界大戦下の青春、児童文学作家としての覚醒までを瑞々しい筆致で描いた初の伝記漫画。巻末には作家の生きた時代背景や代表作の作品観等を解説する記事ページも掲載。学校での単元開始前にも必読の一冊。
内容説明
20世紀前半のドイツに生まれたミヒャエル・エンデは、両親の愛と胸おどるおとぎ話にかこまれて育ちました。しかし、ドイツは第二次世界大戦への道を進みはじめ、ミヒャエルの青春にも戦火が迫ります。それでもミヒャエルは、戦争や数かずの挫折を乗りこえ、『モモ』や『はてしない物語』などの世界中で読みつがれる名作児童文学を生みだしていくのです。
目次
第1章 森の中のおとぎの国
第2章 学校嫌いの落第生
第3章 戦争なんてもういやだ!
第4章 ぼくが書きたい物語
第5章 作家ミヒャエル・エンデ
終章 きみだけの物語
ためになる学習資料室
著者等紹介
久木ゆづる[クキユズル]
漫画家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
65
図書館本。 ナチスの学校とシュタイナーの学校どっちがいいか?シュタイナーですよね。そしてそもそも学校自体が好きではなかったエンデさんというオチ。ただシュタイナー教育ってワクチンに否定的でたびたび感染症のアウトブレイクを起こしていたと聞きます。小泉八雲に影響を受けていたというのは初耳です。2024/12/03
たまきら
33
日本ともなじみの深い作家さん、ミヒャエル・エンデ。彼の文章にかかると「時間」がとても不思議な元素になるのがいつも不思議でした。子ども時代に見た「ネバーエンディング・ストーリー」の世界観と、伝記で語られる彼の人柄がとても似通っていて、戦争で子ども時代を奪われた彼だから描けた「時」があるんだなあ…と理解出来た気がします。先ほど記録していて気付いたんですが、読んだ日がたまたま彼の誕生日・12日でした。時の魔術師はいまもにこにこそこら辺で遊んでいるのかもしれませんね。2024/11/14
ツキノ
11
2024年5月発行。ドイツの作家ミヒャエル・エンデが世界の伝記に登場。一人っ子で両親から愛情をたっぷり受けるものの戦争の影響、そして両親が離婚などの暗い影もあり。劇作家になりたく、映画評論家としての仕事もした、日本に興味を持ち晩年は日本人翻訳家と結婚もしている。『モモ』を再読?(不確か)したくスタンバイしているけれど、これを機に読みたい。【153】2024/07/01
スゲ子
7
ミヒャエル・エンデ、ギムナジウム落第してたんだ!(12歳のとき)かわいそう!落第通知を受け取ったとき、川の水面に映るエンデ少年の姿がユラユラしながら「ぼく、落第しちゃった」ってセリフ入るコマ切なくてよかった。こういう「漫画ならではの抒情的な心理描写」を伝記漫画でちゃんと入れてくれると嬉しい。エンデの落第した通信簿は長野県の黒姫童話館で見れるっぽいです。戦火をこえて保管された落第通信簿の数奇な運命…2024/08/28
コジターレ
6
なぜミヒャエル・エンデがあんな素晴らしい作品を描けたのか。その片鱗が覗けただけで満足。『モモ』と『はてしない物語』しか読んだことがないから、他の作品も読んでみたいな。あと、黒姫童話館にも行ってみたい。2025/03/06
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