出版社内容情報
慢性的な人数不足に悩む離島・大島の渚台高校陸上部に、奇跡的に男子4人のスプリンターが揃った。インターハイ予選を目前に控え、4×100mリレー(四継)に挑むことになるが、メンバーの人間関係はサイアク……。
天才的な兄の存在から屈折してリレーをやりたがらない1走、自信がなくスランプを抱えたエースの2走、強豪校から逃げてきた転校生の3走、リレーへの思い入れが強いばかりに保守的で頭でっかちな部長の4走アンカー。
はじめはリレーで重要なバトンの繋ぎもまったくうまくいかなかった4人だが、お互いが本音でぶつかり合ううちに、しだいにチームに変化が――。
4人のバトンが繋がるとき、感動に胸が熱くなる。最高の青春スポーツ小説!
内容説明
慢性的な人数不足に悩む離島・大島の渚台高校陸上部に、奇跡的に男子4人のスプリンターが揃った。インターハイ予選を目前に控え、4×100mリレー(四継)に挑むことになるが、メンバーの人間関係は最悪。それぞれが悩みを抱えるバラバラのチームで、リレーのバトンは繋がるのか―?爽やかな感動が込み上げる、青春スポーツ小説の傑作!
著者等紹介
天沢夏月[アマサワナツキ]
1990年生まれ、東京都出身。『サマー・ランサー』にて第19回電撃小説大賞“選考委員奨励賞”を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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カブ
35
舞台は伊豆大島の高校陸上部。気持ちの良い青春スポーツ小説です。400mリレーがハラハラドキドキの展開で一気読みです。面白かった!2023/11/01
よっち
30
離島・大島の渚台高校に転校してきた春尾。慢性的な人数不足に悩む陸上部にようやく男子4人のスプリンターが揃ったのに人間関係は最悪で、そんな彼らが100×4リレー(四継)に挑む青春小説。ヒーローだった兄との差を痛感する星哉、親友との複雑な過去を抱える雨夜、強豪陸上部を逃げ出した春尾、ヨンケイ出場に憧れていた朝月。相手を理解しようともせずことあるごとに衝突し、なかなか力を出しきれなかった彼らが、ふとしたきっかけからピタッとハマる瞬間を知り、手応えを感じて一丸となって勝利を目指す姿にはぐっと来るものがありました。2023/07/06
ツバサ
10
バトンリレーを題材に少年の葛藤を描いていました。腐ったり、気持ちが入らなかったり、様々な悩みがあるが、バトンを繋ぐ相手や渡してくる相手を思うと視野が広がるのは良いものでした。スポーツの魅力も詰まっていました。ブログにてhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2023/07/14/2110482023/07/12
ぽけっとももんが
8
わたしは走らない。走るのは嫌いだしそもそも遅いし。でも、というよりだからこそ、風をきって走る気持ちになれる小説は楽しい。まるで軽やかに走っているような気持ちになれる、ような気がする。さて、ヨンケイ、つまりリレーだ。バトンワークがタイムに大きく影響するらしいことはオリンピックで知った。そして多分技術と同じくらいの信頼も重要で、離島の高校生たちはそれぞれ鬱屈を抱えている。思春期だからね。お互い反発しながらバトンをつなぐ。四人それぞれのパートで大会を勝ち進むのはわくわくするけれども、ちょっと冗長かな。2024/01/06
ハナジロー
3
🌟🌟🌟☆☆2023/08/08
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