出版社内容情報
2021年7月22日、私たちが心より敬愛する作家の那須正幹さんが79歳で急逝されました。那須さんの遺した作品は、多くの子どもたちに物語を読む楽しさを届けただけでなく、自らの力で人生を切り拓く勇気と指針を与えてくれました。そして、戦争のおろかさを読者の胸に刻み、平和への希求に満ちたものでもありました。
本書は、那須さんが遺した言葉と作品に耳を傾け、現代の視点で読み解くとともに、現在さまざまな分野で活躍する書き手が那須さんを偲び、あふれでる思いを綴った1冊です。
子ども時代からの那須作品のファンのみなさまへ、そして、明日を生きる子どもたちへ、那須作品と那須さんのメッセージを届けるために──
内容説明
子どもたちを信じ、平和を愛した作家・那須正幹さんありがとう。豪華執筆陣が作品への思いを綴ります。児童文学作家・評論家による作品解説、ともに仕事をした画家・編集者や交流のあった方々からのエッセイ・手紙、さまざまなジャンルで活躍する読者からの思いを集めました。
目次
第1章 那須正幹のことば(被爆;小学二年生;中学生;中学校の先生;デビュー ほか)
第2章 那須正幹が書いたこと(遊ぶ―『一等はビキニの絵』『翔太の夏 秘密の山のカブトムシ』ほか;追いつめる―『さぎ師たちの空』『お江戸の百太郎』;探しだす―『首なし地ぞうの宝』『怪盗ブラックの宝物』『ぼくらの地図旅行』;解きあかす―「コロッケ探偵団」シリーズ「めいたんていサムくん」シリーズ;漕ぎだす―「大あばれ山賊小太郎」シリーズ『ぼくらは海へ』ほか ほか)
第3章 「ズッコケ三人組」わたしのイチオシ この一冊
第4章 座談会 那須正幹さんとの本づくり
第5章 「ズッコケ三人組」シリーズと『絵で読む広島の原爆』をめぐる旅 平和の願いをつなぐ場所・つなぐ人―広島・2022・夏
著者等紹介
藤田のぼる[フジタノボル]
1950年、秋田県に生まれる。秋田大学教育学部卒業。児童文学評論家、作家。日本児童文学者協会理事長
宮川健郎[ミヤカワタケオ]
1955年、東京都に生まれる。立教大学文学部日本文学科卒業。同大学院前期課程修了。児童文学研究者。武蔵野大学名誉教授、一般財団法人大阪国際児童文学振興財団(IICLO)理事長
津久井惠[ツクイケイ]
1949年、栃木県に生まれる。東北大学法学部卒業。児童書出版社勤務を経て、現在フリー編集者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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