ポプラ新書<br> 現代アートはすごい―デュシャンから最果タヒまで

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ポプラ新書
現代アートはすごい―デュシャンから最果タヒまで

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  • サイズ 新書判/ページ数 286p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784591175088
  • NDC分類 702.06
  • Cコード C0270

出版社内容情報

便器を展示して、それがアートになるのか?
そもそもアートとは何か?
わからないからこそ、「現代アート」を「難解」と感じる人は多いのだと思います。
しかし実は、現代アートは小学生でも、その魅力がわかるのです。
すぐれたアートとは、決して難解ではなく、誰でもわかります。
本書では、現代アートの巨匠・マルセル・デュシャンから、詩人・最果タヒまで、
さまざまなアーチストをとおして、現代アートの魅力、楽しみ方を紹介します。



【著者情報】
布施英利(ふせ・ひでと)
芸術学者、批評家。1960年群馬県生まれ。東京藝術大学美術学部芸術学科卒業、同大学院美術研究科博士課程(美術解剖学専攻)修了。学術博士。大学院在学中に最初の著書『脳の中の美術館』を出版。以後、これまでの著書は60冊ほど。東京大学医学部助手(養老孟司研究室)を経て、現在は東京藝術大学美術学部教授。著書に『脳の中の美術館』をはじめ、『死体を探せ!』『子どもに伝える美術解剖学』『構図がわかれば絵画がわかる』『人体 5億年の記憶』『洞窟壁画を旅して』など多数。オンラインでは電脳アカデミア「美の教室」と「自然の教室」の講座に取り組んでいる。

内容説明

ジャクソン・ポロック/アンディ・ウォーホル/河原温/クレス・オルデンバーグ/ルネ・マグリット/アルヴァ・アアルト/会田誠など美術館へ行く前に、行った後に、この一冊。現代アートの正体とは何か?

目次

序章 現代アートのはじまりは、マルセル・デュシャン
第1章 「モダン」のアート
第2章 「ポップ」のアート
第3章 「モダン」の先にある建築
第4章 「ポップ」の先にあるメディア・アート
第5章 現代アートは「絵画」に帰るのか?
第6章 日本の現代アート
終章 「最果タヒ」から「マルセル・デュシャン」へ

著者等紹介

布施英利[フセヒデト]
芸術学者、批評家。1960年群馬県生まれ。東京藝術大学美術学部芸術学科卒業、同大学院美術研究科博士課程(美術解剖学専攻)修了。学術博士。大学院在学中に最初の著書『脳の中の美術館』を出版。以後、これまでの著書は60冊ほど。東京大学医学部助手(養老孟司研究室)を経て、現在は東京藝術大学美術学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

37
現代アートは小学生の頭で鑑賞していいんだ!と序盤で勇気づけられた。でも後半とちょっとテンションが違う印象。あと大人の事情なのか作品の写真が少ない(著者が撮影したどうでもいい写真は多い)。なので「これどんな作品だろうか」と思いを巡らせながら読み、章末でぐぐって答え合わせするのが楽しい。してないけど。2023/05/23

akihiko810/アカウント移行中

28
現代アートの紹介と批評。印象度B+  現代アート入門書かと思っていたが、若干は現代アートを知ってる人向けぽい。 現代アートの祖・デュシャン、ポップアートの旗手ウォーホルといった有名どころから、ダミアン・ハーストや、会田誠、私の知らなかった作家まで。詩人の最果タヒを現代アートの文脈に位置づけようとしているが、それが成功しているかどうかはよくわからない。 「会田誠はウンコである」と(作家としてクソの意ではなく)ウンコをモチーフに作品を作ってる点から評価し、批評した項が面白かった。2023/09/02

阿部義彦

21
ポプラ新書新刊です。始祖のマルセル・デュシャンからモダンアートのモンドリアンやポロックそしてポップアートのウォーホールやジャスパー・ジョーンズ、メディアアートのナム・ジュン・パイクそして現代絵画のゲリハルト・リヒターまで、今度は日本に絞って河原温、杉本博司、会田誠そして最後には詩人の最果タヒまで登場します。やはりデュシャンは、別格でオマージュした作品、階段を降りる裸体←リヒターの『エマ』、遺作←杉本博司の作品など多数有ります。図版で本家の「大ガラス」が載ってるのが親切です。遺作の模型も初めて見ました。2022/11/18

原玉幸子

15
私は「トートロジー」の意味を「芸術と呼ばれているものが芸術なのだ!」とのフレーズと一緒に覚えていて、本書をぱらぱらと見て、カンディンスキー、J・ポロック、A・ウォーホルに、マグリッド『これはパイプではない』が紹介されていたので、正しく「芸術とは」が分かるかもと期待して購入したのですが、写真掲載の無い作家や作品の紹介は、言語の描写だけでは「?」の消化不良でした。芸術にはそこに見えない何かが確かにあると思うのですが……そもそも現代アートは、言語で表現することが無理な感性なのかも知れません。(●2023年・春)2023/03/04

奏市

14
現代アートに関し世界・日本の20人程の作家を紹介しつつ鑑賞法を綴ったもの。杉本博司さんの写真で「画面の下半分が黒、上が白という、抽象絵画のようなシンプルな作品群「海景」」について最初は何が面白いんだと思うが何度か目にすると「いつになっても目と心がこの作品に向いていることに気づき、これは優れた作品だと確信する」と。ジャクソン・ポロックの絵につきある時から似たようなものを感じてきたし、今回宮島達男さんのデジタル・カウンターの作品についても以前テレビで見たものが何か残っていて、今後そうなっていくのかもと感じた。2023/01/22

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