出版社内容情報
冬森 灯[フユモリトモ]
著・文・その他
内容説明
うらら商店街に佇む、昔ながらのパン屋さん「ベーカリー・コテン」。一家で経営してきたコテンの未来を背負うのは、悩める三代目・和久である。商店街が寂れる中で、コテンを継ぐべきか。自分のパンはどこにあるのか。創業者のじいちゃんが亡くなって、店名の「コテン」の由来もわからない。日々迷いながらパン生地をこねる和久が、やがて見つけた答えとは。しぼんだ心を幸せでふっくらさせる、とびきりあったかな“縁”の物語。
著者等紹介
冬森灯[フユモリトモ]
第1回おいしい文学賞にて最終候補。『縁結びカツサンド』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
涼
76
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/10/post-6cd9f6.html 登場人物たちは、みなほのぼのとやさしい人たちです。2022/10/25
道楽モン
66
令和の大衆小説、かくあるべし。獅子文六、阿川弘之、源氏鶏太などの戦後大衆小説の系譜に連なる王道的作品。我が地元・駒込が舞台とあっちゃ、読むに決まってます。基本的に全員が善意の人で、庶民特有の悩みと闘いつつ人情・友情・家族に支えられている幸せを再確認するという構図。これが心地良い。地元世間のしがらみでの軋轢、理不尽な義理、歪んだ家庭環境、犯罪などと無縁で、舞台装置そのものがファンタジーと言われちゃうかもしれないが、読書中くらい許して欲しい。ともかく殺人やらトラウマやら毒親なんていう小説ばかりは嫌だってーの。2024/02/17
たるき( ´ ▽ ` )ノ
56
まずタイトルに心を掴まれる。表紙のカツサンドに胃袋も掴まれる。そして内容も、まさに極上!えっ、こことここが繋がるの!?と驚かされ、悩みながら迷いながら自分の信念を大切に前を向いていく人々に勇気をもらえた。素敵な読書時間をありがとう!2022/12/22
カブ
47
主人公は商店街の昔ながらのパン屋さん「ベーカリー・コテン」の三代目和久。お客さんとのやり取りからのアイディアが4種類のパンになりました。ドーナツ、カレーパン、コロネにカツサンド。どれも美味しそうだし、心もお腹もいっぱいになるようないいお話です。2022/09/30
のんちゃん
41
東京駒込のちょっと寂れた商店街にあるベーカリー・コテンの3代目和久は、自分のパン作りに悩み、また、店の経営にも悩んでいた。そして、創業者の亡きじいちゃんの命名した店名の由来にも。その彼がこれまた悩めるお客さん達からパンのヒントを貰い、自分のパンを模索し成長していく物語。じいちゃんの哲学「人生におけるいいご縁が結ばれない時でもNOと言わずに受け容れて、成長していく、折り合いをつけていく」という思考が素敵だ。縁結びカツサンドは縁を手繰り寄せるサンドイッチではなく、縁によって出来上がった一品だった。優しい物語。2024/12/12




