出版社内容情報
森田 碧[モリタアオ]
著・文・その他
内容説明
人の寿命が残り99日になると、その人の頭上に数字が見えるという力を持つ高校生の新太。ある時彼は自分の頭上と、同じ文芸部で親友の和也の上にもその数字を見てしまう。そんな折、黒瀬舞という少女が入部し、あるきっかけから新太は彼女もまた死期の近い人が分かることに気づく。ひたむきに命を救おうとする黒瀬に、諦観していた新太も徐々に感化されていくが…。『よめぼく』著者の最高に切ない期限付きラブストーリー。
著者等紹介
森田碧[モリタアオ]
北海道出身。2020年、LINEノベル「第2回ショートストーリーコンテスト」にて「死神の制度」が大賞を受賞。2021年、『余命一年と宣告された僕が、余命半年の君と出会った話』(ポプラ社)でデビューし、大好評を博した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ろくせい@やまもとかねよし
150
本書が伝えたいは「今日という一日を、精一杯生きましょう」、なぜならあなたと一緒に生きたい人がいるから。死亡までの時間が見える男子高校生。死亡する人がわかる女子高生。彼らに迫る「死」をめぐる物語。視覚化される「死」に無意識で抗ってきた彼が帰着するは、逆らえない運命のあきらめる「生」。しかしあきらめる「生」でも、「死」の対比として意味を探し続ける。そんな彼に、あきらめない「生」を諭す彼女。どう仕様もない「死」もある。そんな不条理な「死」までの「生」でも、他者が想う利他の対象である限りあきらめないでと切望する。2022/03/30
合縁奇縁
70
『『ヨメボク』の著者が贈る、最高に切ない命をめぐる物語。』人の寿命が残り99日になると、その人の頭上に数字が見えるという特殊な能力を持つ高校生の新太。ある時新太は自分の頭上と、文芸部の幼なじみで親友の和也の上にも同じ数字を見てしまう。そんな時、文芸部に黒瀬舞という少女が入部してくる。ひたむきに命を救おうとする舞に、諦観していた新太も徐々に感化され、和也を助け、自分も生きようとするが…。「よめぼく」シリーズ第2弾。新太の目線で淡々と語られる生と死の物語。主人公の新太が「自分がいつ死ぬか、知りたいと思う?」2022/12/22
Pooh@全然入れない#受験生
57
余命が見える主人公と死が見える子がどうやって死の運命に争うかのお話2022/04/19
オセロ
56
人の寿命が99日になると分かる能力を持つことから自分の寿命が99日と知った少年と、似た能力を持つ少女の物語。 人の生死に関わるべきじゃないと思う少年と、積極的に命を救うべきと考える少女。そんな2人が身近に人達の救えたかもしれない命の死などに触れて、迎えた結末はこの作品ならではのものだったと思います。2022/03/14
寂しがり屋の狼さん
50
人の寿命が頭上に数字となって見えてしまう「新太」、ある時彼は自らの頭上と親友の上に数字を見てしまう。『人はなんのために生きるのか?』ひたむきに命を救おうとする少女と出会い、運命を受け入れていた「新太」の心にも変化が…『よめぼく』第2弾(◕ᴗ◕✿)2023/05/01