出版社内容情報
ジアナ・マリノ[ジアナマリノ]
著・文・その他
小手鞠 るい[コデマリルイ]
翻訳
内容説明
夏の光をあつめてかがやく木の葉たち。そよ風にゆれている、ゆたかな草のしげみ。めす鹿は語ります。「森は、わたしたちの家。」ある日。音もなくあがった火の手は風によって大きな炎となり、動物たちにおそいかかります。にげなくては!これは山火事を生きた森と動物の物語です。
著者等紹介
マリノ,ジアナ[マリノ,ジアナ] [Marino,Gianna]
サンフランシスコ生まれ。高校卒業後、世界放浪の旅にでるため、壁画家、ジュエリーデザイナー、馬車の御者などさまざまな職業につく。その後、おもちゃのデザイナーなどの職業を経て、絵本作家に。現在は北カリフォルニア在住
小手鞠るい[コデマリルイ]
1956年岡山県生まれ。同志社大学卒業。エッセイスト、小説家。詩とメルヘン賞、海燕新人文学賞、島清恋愛文学賞、2009年原作を手がけた絵本『ルウとリンデン 旅とおるすばん』(講談社)でボローニャ国際児童図書賞などを受賞。2019年には『ある晴れた夏の朝』(偕成社)で、子どもの本研究会第3回作品賞、小学館児童出版文化賞を受賞。1992年に渡米、ニューヨーク州ウッドストック在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
22
山火事の中で、動物たちはどのように行動するのか、大自然のドキュメンタリーのような絵本です。 言葉は少ないけれど、火の手があがるところから山火事が鎮火するまでを、動物たちのシルエットで状況を語っています。 動物たちは人間よりも強いのかも知れません。2023/03/04
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
15
外国でのニュースを見ることがありますが、その規模の大きさに愕然とします。絵本では生きのびた動物たちが描かれていますが、あとがきにもあるように、足の遅い生き物、小さな生き物や、逃れようと閉じ込められてしまった生き物たちが多いことでしょう。原因の多くは干ばつなどの環境ではなく、人間であること、今一度気を引き締めなくてはなりませんね。2021/12/24
けいねこ
5
日本では、自然発火による山火事が起こる可能性は、ごくごく低いだろう。だた、このまま温暖化が進めば、どうなってしまうかはわからない。愛は煙より強い。それが真実かどうか、確かめる機会がないことを祈る。2021/12/13
NOYUKI
1
山火事におそわれたわたしたち野生の動物の家「森」。とても美しい絵で恐ろしい火事が描かれる。地球は、みんなの「家」。大切にしていかないといけないなー、としみじみ。2022/03/13
kokotwin
1
山火事は必要だけど、これだけ大きいのは別。多くの犠牲が出てしまう。このニュースを覚えている。火事がおさまって戻ってきた動物たち。生命力ってすごい。こんな悲しいことを起こさないように、私たちがきちんと考えなくてはいけないんだと思った。2022/01/26