ラストは初めから決まっていた

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ラストは初めから決まっていた

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  • サイズ 46判/ページ数 270p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784591168875
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

☆迷走する恋、疾走する小説。
☆恋愛における、ありとあらゆる感情を味わえる媚薬小説。
☆『エンキョリレンアイ』の著者が15年ぶりに放つ、せつない胸キュン小説。
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結末がなかったら、作品は「いつまでもつづく」になってしまうか、あるいは、
単なる「書きかけ」のままで終わってしまう。書き上げられないまま、作者が
死んだってこともあるかもな(言っておくけど、僕は死なないし、主人公も彼
女も死なない。どっちかが死んで終わるラブストーリーほど、僕の嫌いなもの
はない! ラブストーリーで片方を死なせるのは、作者の怠慢である! 鼻息
荒いぞ)。ーーーー本文より
+++++++++++++++++++++++++++++++++++
【担当編集者からのメッセージ】
『空と海のであう場所』で読者のハートをわしづかみにした著者の、純度100
パーセントの恋愛小説です。失恋中の人は癒され、慰められ、恋愛中の人は励
まされ、勇気をもらえます。恋愛なんて自分には縁がないと思っている人にも、
過去の恋愛をなつかしみたい人にもおすすめします。おまけに、読み終えたあ
とには「恋愛小説の書き方」がマスターできている! という前代未聞の恋愛
小説。人を好きになるって、こういうことだよなぁ、と、男性読者である僕も
しみじみ感動してしまいました。今日マチ子さんの装画にもご注目を!

内容説明

岡大の教室から巣立って、聖徳太子ゆかりの地、奈良・王寺町へ飛んでいく。「恋人の聖地」で、ことりを待ち受けていたのは…。純度100%の恋愛小説。

著者等紹介

小手鞠るい[コデマリルイ]
1956年岡山県生まれ。1981年「詩とメルヘン」賞、1993年「海燕」新人文学賞、2005年『欲しいのは、あなただけ』で島清恋愛文学賞、2009年絵本『ルウとリンデン 旅とおるすばん』(絵/北見葉胡)でボローニャ国際児童図書賞、2019年『ある晴れた夏の朝』で第68回小学館児童出版文化賞を受賞。著書多数。近年は児童書作家としても活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さてさて

156
主人公・ことりのまっすぐな、一途なまでの想いを見るこの作品。そこには、”恋愛小説の名手”と称される小手鞠さんのまさに”お手本”となるような”恋愛小説”が描かれていました。『小説創作』講座を小説に融合させるという”前代未聞”の試みに圧倒的な読み味を感じさせるこの作品。そして出来上がっていく ことりと涼介の小説が、”小説内小説”として読者の胸の奥をキュンとさせていくこの作品。一冊の小説として隅々まで読者のことを考え、これでもかと練り上げられたことがよくわかる、極めて完成度の高い、素晴らしい作品だと思いました。2023/03/08

ウッディ

118
「小説を書く」という大学の特別講座で添削パートナーになったのは、振られた元カレの親友の涼介、さらにテーマは「恋愛」という災難に見舞われたことりだったが、小説を通じて知る涼介の想いと自分の心。凛子先生の小説講座が面白く、アドバイスを受けて形を変えていく恋愛小説と二人の恋の行方をハラハラしながら楽しめました。タイトルから予想された通りのラストだったが、元カレから涼介への気持ちの切り替えが早すぎやしないか?と思ったのは自分だけだろうか?とはいえ、小説の中の小説が現実と並行して進んでいくという構成は楽しめました。2021/09/07

モルク

116
大学の夏季特別講座で小説創作講座を受ける主人公ことり。テーマは「恋愛」。体験した出来事、感情だけを書くということに、失恋の痛手の癒えないことりには辛いテーマだった。そして二人一組で批評しあうという相手が、失恋相手の親友涼介だった。彼の作品で、はからずも元カレの本心を知ることとなる。起承転結のメリハリ。そして「転」のとき、急展開が。ここからはラブストーリー。若者たちのちょっと恥ずかしくなるようなあま~い話。恋愛話より小説の書き方のレクチャーの方が興味深くおもしろかった。2021/04/09

ベイマックス

80
小手鞠さんの恋愛小説。小説単位講座を舞台にしているので、小手鞠作家道みたいな台詞が多くて感動。◎P13、司馬遼太郎作品よんだことなく、読んでみようかなと思うも、積読本の多さに気落ちする。◎P26、小説の条件5つ。◎P38、タイトルについて。◎P50、小説家がまず捨てるべきは恥。◎P72、起承転結について。◎P82、うまいか下手かじゃなくて、個性があるかないか。◎せ91、小説の呻吟について。2022/08/13

Ikutan

79
文学部の小説創作講座の今年テーマは『恋愛』。自分の体験した恋愛で小説をひとつ完成させるというもの。二人一組でお互いの作品の添削や意見交換をするというのだが、失恋の傷を引きずることりのパートナーは、なんと失恋相手の友人の涼介だった。恋愛小説としてはベタな展開ですが、小説を書くことで繋がっていくストーリーはちょっと斬新かな。ただね、ことりが絶賛する涼介の小説の良さが私にはちっとも理解できず。前置きや()が多くて、言いたいことが分からずイライラ。凛子先生の解説はなるほどと興味が持てた。小説は書かないけどね(笑)2021/01/26

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