出版社内容情報
薩摩藩邸「蓬山園」を舞台に、動物の治療にあたる青年を描く心温まるお江戸の動物事件簿。
内容説明
母を亡くして気丈に生きる同心の娘・亥乃が出会ったのは、比野勘八と名乗る気弱な武士。前の島津公が集めた動植物を管理する御鳥方という役に付き、動物の知識は藩邸一。勘八に惹かれる亥乃は、次々舞い込む動物絡みの事件に巻き込まれ…。心温まる人情時代小説。
著者等紹介
澤見彰[サワミアキ]
1978年生まれ。埼玉県出身。2005年『時を編む者』でデビュ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kagetrasama-aoi(葵・橘)
35
表紙絵の可愛らしさに惹かれて手に取った一冊。臨時廻り同心の娘亥乃(いの)と薩摩藩士の比野勘八(御鳥方と言う役職、現在の獣医師みたいな役目らしい。)がふとした切っ掛けで知り合い、動物や鳥に関わる謎解きするお話。表紙絵の雰囲気を損なわず、殺伐とした事件ではないので安心して読めました。亥乃は勘八に恋心を抱いているようですが…。続編あるのかな?あと、亥乃が同心の娘と言うには、言動が町娘に感じられてちょっと違和感が!そこは残念に感じました。2021/03/14
み
28
タイトル読みした作品。ぷち謎解きと、ほっこりな空気。家斉さんの奥さんのお父さんが、薩摩の趣味人なキャラってことで、インプットされました。続編出たら読みます♪2021/08/25
よっしー
18
同心の娘と薩摩藩の武士が獣を通して距離が縮まるお話でした。表紙絵にあるような数多の動物は出てきませんでしたが…藩邸の庭で飼われているのか気になります。 町人と武士がここまでお近づきになれるのか…とやや気になりましたが、話としては楽しく読めました。比野と亥乃の距離が縮まるのかも含めて、続編があれば読みたい一冊でした。2021/11/20
keith
18
同心の娘が薩摩藩の今で言う獣医師と出会い、動物にまつわる謎を解決するお話。まあ、解決するのは獣医師ですが。軽く読めます。2020/09/08
宇宙猫
18
★★★★★ 臨時廻り同心の娘 亥乃が、薩摩藩の御鳥方(獣医師)比野と動物絡みの事件を解決する話。鈍感な比野の恋する亥乃が、やきもきするところが微笑ましくて応援したくなる。兎の名前がお芋っていうのも可愛い。2020/04/02
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