出版社内容情報
東京で一人でくらすイラン出身の言語学者アリババが飼い始めたペルシャ猫の子猫シャイフは、イランのバザールで福を招くと言われる長老族の猫で、人の言葉を解する猫だった。
あるとき、アリババは海外出張のため、友人で民芸品店を営む男性、石塚さんにシャイフを1週間あずけることに……。そして、初めて石塚さんの部屋にとまった夜、シャイフは民芸品たちと話ができることに気づく。
アフガニスタンで遊牧民の花嫁を乗せるラクダを飾るひも(ひも姉さん)、アフガニスタンの古都ヘラートで作られている吹きガラス(青いグラスくん)、イランのハチ飼いが使っていたミツバチの巣箱のふた(タイルばあさん)、ペルーのアマゾンの学校の先生が作った動物の人形たち(アマゾンのやんちゃたち)――遠い国からやってきた民芸品たちは、毎晩、順番に驚くべき身の上話を語っていく。
そして店にはイラン出身の少女ナグメや、日系ペルー人の少年タケルがやってきて……。
民芸品たちの波乱万丈の物語をきいた子猫シャイフが、彼らにつながる遠い国の人々を思い、民芸品たちに託された願いをかなえようとする姿が胸を打つ、異色のファンタジー!
内容説明
世界の民芸品が集まる店“ひらけごま”では、店主がねむりについたあと、遠い国からやってきたグラスや人形たちが驚くべき身の上話を語っていたのです。店にあずけられたペルシャ猫のシャイフも仲間に加わり、人と物との不思議な縁を結んでいきます…。
著者等紹介
新藤悦子[シンドウエツコ]
1961年、愛知県豊橋市に生まれる。津田塾大学国際関係学科卒業。トルコを中心に中近東に関するノンフィクション作家として活躍。児童書の仕事にも意欲的に取り組み、『青いチューリップ』(講談社)で日本児童文学者協会新人賞を受賞
佐竹美保[サタケミホ]
1957年、富山県に生まれる。優れた描写力と想像力で幅広いジャンルの作品の装画、挿絵を手がけ、第一線で活躍を続け、作品多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
ぶんこ
帽子を編みます
chiaki
たまきら