出版社内容情報
学問の第一線で活躍する先生たちはめちゃくちゃ個性的でおもしろい!そんな先生たちがおもしろいことをおもしろがって研究するのが、学問なんです。「社会」という研究対象に全く異なるアプローチで研究する3人の先生たちを通じて、学問のおもしろさを奥深さを体感してください!あなたの学びたい学問に出合える読み物シリーズが登場です。
★この巻に登場する先生★
若新雄純先生(慶応義塾大学・コミュニケーション論)
小川仁志先生(山口大学・公共哲学)
水無田気流先生(國學院大學・社会学)
目次
1 世の中の「大前提」は本当にそれでいいのか?(若新雄純先生 コミュニケーション論)(その少年は「中二病」を卒業しないと決めた;なぜ僕は成績トップを維持しなかったのだろう;窮屈な場所から飛び出して、僕はまた窮屈になった ほか)
2 生きづらさや違和感をどう言葉で伝えられるか?(水無田気流先生 社会学)(「制服を着て整列している人間が怖い」;たくさんの違和感を抱きながら大人になった;違和感を伝えたくて、田中理恵子から「水無田気流」へ ほか)
3 哲学で社会は変わるのか?(小川仁志先生 公共哲学)(京大、商社、ひきこもりから市役所へ。たどり着いたのは「哲学」;社会を変えようとする若者たち―衝撃を受けた台湾でのできごと;挫折から再生へ 哲学との運命的な出合い ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ta_chanko
13
社会や生き方に対する違和感を大切にして、それにきちんと向き合うことで、より良い社会をつくっていく。自分もつい社会や周囲に合わせて行動してしまうが、実は社会や職場の常識に違和感を感じている。より良い社会をつくるには、フラットな人間関係と、生きづらさを伝える言葉と、社会を変えるための一歩が必要。今は時代の転換期。自分なりに出来ることを見つけて行動していきたい。2020/10/17
spatz
13
「哲学、てどんなものか、よくわからないけれど、すこしばかりわかったようなわからないような。なぜ僕は僕なんだろう」(中1男子)2020/08/19
なま
7
コミュニケーション論、社会学、公共哲学を専門とする3賢人が何故、その分野を探求したか?生い立ちやきっかけ等が記載され中高生の進路を考えるきっかけになりそう。マズローの人間の欲求5段階で最終段階のある程度満たされた状態(4段階目のコップの水が満たされたイメージ)から、その上の5段階目を目指す方法は、昔、テストに100点以上がある。という自分の経験にもつながった。また、生きづらさや違和感を人に伝わる言葉で語る。問題が無いのでは無く見つけられない。等、社会の見方を変える一冊。ナッジ手法的な要素もあり。2020/12/14
moku324
6
COTENラジオにゲスト出演していた若新雄純さんが物事をとても面白い視点で捉えている方と思ったため読ませて頂きました。若新さんは「世の中から『老い』を無くしたい」と真剣に考えている方で実際数年前から年齢Xと自身で公言しています。 確かに多様性が現代のトレンドになっており「30歳越えたから結婚しないと‥」等少しずつ価値観が変化している様に思えます。「老い」=「熟成」みたいに捉えると悪い気もしない様な気もします。 ともあれ若新さんの思考の一端を知れる本であると思います。2023/01/29
Kenji Nakamura
4
私も集団生活が苦手だから、一人時間になれる読書が好きなのかもしれません。2020/08/05