出版社内容情報
小さな活版印刷所「三日月堂」には、今日も悩みを抱えたお客がやってくる。店主の弓子が活字を拾い刷り上げるのは、誰かの忘れていた記憶や、言えなかった想い。しかし三日月堂を続けていく中で、弓子自身も考えるところがあり……。
ルビを追加し版型も大きくなり、子供も読みやすくなった「新装版三日月堂」第三弾。
内容説明
小さな活版印刷所「三日月堂」には、悩みを抱えたお客がやってくる。店主の弓子が活字を拾い刷り上げるのは、誰かの忘れていた記憶や、言えなかった想い。しかし三日月堂を続けていく中で、弓子自身も考えるところがあり…。転機を迎える、シリーズ第三弾!
著者等紹介
ほしおさなえ[ホシオサナエ]
1964年東京都生まれ。小説家。1995年『影をめくるとき』が第38回群像新人文学賞優秀作受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆっき
22
シリーズ第三弾。優しさにあふれる三日月堂。登場人物や活版印刷で作った作品が次々とつながっていく感じが心地良いです。こんな素敵な活版印刷のイベントがあったら見に行きたいです。今は動かない三日月堂の大きな印刷機。文字にして世に出す手助けをする弓子の大きな夢が叶いますように。2022/03/01
路地裏のポチ
1
シリーズを順に読んでいれば分かりやすいけどバラバラに読んでいてこれは最後の番外編。 未読本もあるけどこのシリーズを読んで感じるのはみんなが忘れかけているほのぼのとしたノスタルジック。老いも若きも三日月堂に縁のある人たちはみんな心が優しくて温かい空気感がある。 一つひとつの活字を拾いあげて忘れていた記憶や言葉を紡いで刷りあげていく活版印刷の魅力がみんなを引き寄せてるのかもしれない。店主弓子さんが結婚してお子さんが同じ保育園に通っているのが微笑ましい。川越の街と共に末永くこれからも未来にいっぱい幸あれ! 2022/04/21
路地裏のポチ
1
活版印刷三日月堂店主弓子の周りに登場する人達。当たり前だけど各々の暮らしがあり、たくさんの過去といまを抱えて生きている。みんな少しずついろんなものを失っていくけど前に進もうとしている。そんな人達が活版印刷に魅せられて弓子の周りに集い惹きつけられていく。 幼少時に亡くなった母カナコの実像が大学時代の仲間や老人達の思い出話からパズルのように繋がる。思いがけなく母の故郷盛岡を訪れ母が短歌に託し見てた世界を初めて知り涙する。盛岡という不思議なご縁で三日月堂で眠っている大型印刷機が動かせるかも!次作が楽しみだ。 2022/04/13
HIMEば~ば
0
シリーズの総集編でハッピーに終わっていて嬉しい😃🎶2023/08/06
チタカアオイ
0
【図書館】2021/07/28
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