出版社内容情報
福岡薬院の裏通りにある小さな料理店「文月」。文さんが作る美味しい「こつまみ」で、体も心も癒されるさまざまな人びとの物語。
内容説明
福岡薬院の裏通り、古いビルの2階にある小さなお店「文月」は“本が読めて手紙が書ける店”。開いているのは三日月から満月の夜の間だけ。仕事でうまくいかなかったり、恋愛が不安だったり、誰かと話したかったり、家に帰る前にちょっとどこかに寄りたいとき、店主の文がつくる気の利いた季節のちょいごはんが、誰の心もやさしく癒してくれます。ほっこりあたたかくなる美味しい物語。巻末にレシピ付き。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カメ吉
102
表紙カバーのイラストに惹かれ読んでみたけど何か違った感じでした。さほど癒されるお話でもなく、また美味しそうと思える料理もなく登場人物もそれほど印象深い人もいなかった様な?9つのお話がありましたがどれも暗い目の話が多く『文月』という三日月から満月までの間しか営業してないお店を訪れるお客さんの悩み話を語られてる。しかし結局ハッピーエンドでもなくスッキリしない?何だろ?な感じでした。主人公の『文さん』の印象が弱すぎるのかも。最終章で文さん本人の話が語られお店を開いた経緯は分かった。同時購入の続編に期待したい。2020/06/23
野のこ
69
いつも眠たげな文さん。三日月から満月までしか営業しない理由。ほっとひと息したい、安らげる素敵なお店だなぁと思いました。そして店内の雰囲気がドストライクに好みです♡福岡の実際にあるお店も出てきてそれに博多弁が耳についてその町の雰囲気が味わえました。ナプエ、池田飲み、ポルチーニと変わったお酒は興味深かったし、柚子の皮で炊き込んだ柚子ごはん、ちょうど大量の柚があるのでやってみたいです。冬至の日に柚子を太陽のかわりにするってのも素敵。三日月レシピ付きが嬉しい🌙2019/11/03
佐島楓
66
「文月」を中心に集うひとびと。それぞれにドラマがあり、一生懸命日々を生きている。その人たちのその後を心配していると、ほかの章でヒントがあったりと構成も考えられていて、心地よく読めました。人生の酸い甘いはある程度経験を積まないとわからないもの。著者さんはそれを承知の上物語を書いていらっしゃると思います。これからも素敵な作品を作り続けてください、応援しています。2019/06/09
たるき( ´ ▽ ` )ノ
50
次巻を読む前に再読。福岡が舞台ってとこがまず良い!行きたい場所TOP3に入る憧れの地♫営業期間は独特で、あまりやっていないから余計に魅力的。こつまみもお酒もお茶も、ぜんぶ美味しそう。こういう雰囲気の本、ホッとする。2023/01/26
たるき( ´ ▽ ` )ノ
44
1ヶ月のうち、三日月から満月までが営業期間の不思議なお店『文月』。お酒もお料理も美味しそうだし、本が読めて手紙も書けることが売りになっていて最高!!なにより、憧れの地・福岡が舞台になっていてワクワクした。心がざわつく話もあったが、私は好きな雰囲気だったな。福岡に行きたい気持ちが高まった♫2020/10/24