ポプラ選書 未来へのトビラ<br> 補欠廃止論

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ポプラ選書 未来へのトビラ
補欠廃止論

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  • サイズ 46判/ページ数 159p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784591157893
  • NDC分類 K783
  • Cコード C0075

出版社内容情報

日本独特の補欠制度が子どもとスポーツをダメにする
「補欠は差別」と訴え続ける著者の学校教育&スポーツ改革論サッカーの辛口解説者として知られる著者が長きにわたり訴えているのが、部活動における「補欠制度の廃止」である。世界のスポーツ社会には「補欠」という言葉は存在しないとまで言い切り、日本の団体スポーツが世界で活躍できないのは、「補欠制度」が原因と訴える。学校教育とスポーツを変える新提言。

(もくじ)
第1章 なぜ僕は「補欠は差別」と考えるのか
・補欠が増えてもサッカー人口は増えない
・「補欠」とは「貧しい」ということ
・「忍耐力のある子」と褒めるから、競争心のない子が育つ など

第2章 日本の団体スポーツが世界で勝てない本当の理由
・日本の団体スポーツが勝てない3つの理由
・チームワークを美化しすぎてはいけない
・スポーツはブームであってはならない など

第3章 「部活動」と「スポーツ」は切り離さなければならない
・学校はもともと「スポーツ」をやる組織体制ではない
・教育で公立と私立が同じルールでないのは差別ではないのか?
・スポーツに学歴は必要か? など

第4章 子どもがスポーツをすることで成長するのは「親」
・デジタル社会だからこそ、スポーツで交流する意味がある
・種目を絞るのは、子どものためにならない
・いろんな種目を知っていれば、将来役立つ など

第5章 本当のプロスポーツ選手とは
・Jリーガーは夢がないのか?
・地域密着のプロスポーツとは
・日本に感謝しているからこその辛口 など

※本書は2016年6月に『補欠廃止論』として、ポプラ新書より刊行したものを、ルビを加え選書化したものになります。新書版とはブックデザイン、版型が異なっております。

セルジオ 越後[セルジオエチゴ]
著・文・その他

内容説明

サッカーの辛口解説者として知られる著者・セルジオ越後さんが長きにわたり訴えているのが、部活動における「補欠制度の廃止」。セルジオさんは「補欠は差別」とまで言い切り、日本の団体スポーツが世界で活躍できないのは、「補欠制度」が原因と訴えています。誰も知らなかった学校教育とスポーツを変える新提言。

目次

第1章 なぜ僕は「補欠は差別」と考えるのか(ブラジルに「補欠制度」はない;補欠が増えてもサッカー人口は増えない ほか)
第2章 日本の団体スポーツが世界で勝てない本当の理由(日本の団体スポーツが勝てない3つの理由;実力社会の海外、順番待ちの日本 ほか)
第3章 「部活動」と「スポーツ」は切り離さなければならない(学校はもともと「スポーツ」をやる組織体制ではない;「部活動」はスポーツではなく学童保育の延長上にある ほか)
第4章 子どもがスポーツをすることで成長するのは「親」(デジタル社会だからこそ、スポーツで交流する意味がある;母親は、今はモンスターではなく「ガキ大将」 ほか)
第5章 本当のプロスポーツ選手とは(Jリーガーは夢がないのか?;今のプロサッカー選手は、引退後のことを何も考えていない ほか)

著者等紹介

セルジオ越後[セルジオエチゴ]
サッカー解説者。H.C.栃木日光アイスバックスシニアディレクター、日本アンプティサッカー協会スーパーバイザー。1945年ブラジル・サンパウロ市生まれ。18歳でサンパウロの名門クラブ、コリンチャンスとプロ契約。1972年来日。藤和不動産サッカー部(現:湘南ベルマーレ)でゲームメーカーとして貢献。引退後、2006年に文部科学省生涯スポーツ功労者として表彰される。来日当時から少年サッカーの指導にも熱心で、1978年より(財)日本サッカー協会公認「さわやかサッカー教室」(現:アクエリアスサッカークリニック)の認定指導員として全国各地で青少年のサッカー指導にあたり、2013年「日本におけるサッカーの普及」を評価され外務大臣表彰受賞。2006年より、日光神戸アイスバックス(現:H.C.栃木日光アイスバックス)のシニアディレクターに就任。同チームやアイスホッケーの発展にも貢献している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ta_chanko

16
日本にスポーツ文化を定着させるための、愛のある厳しい提言。メンバーに入れず、雑用や応援を強要する補欠制度は見直すべき。全ての子どもたちにスポーツを楽しむ権利を。また、一つの種目に絞るのではなく、さまざまなスポーツを楽しむ方が良い。補欠で出番がないのなら尚更。素人の教員がボランティアを強要される部活動も限界。長時間、厳しい練習をしているのに効率が悪すぎる。選手のセカンドキャリアとしてプロ指導者の道が広がると良い。少年・アマチュアのスポーツ環境が厳しく、一方でプロに甘いのが日本の問題点。2022/08/24

RX78

16
名著。ジュニアのコーナーにあったけど、大人にこそ読んでもらいたい。「スポーツを文化に」大人も学生ももっと運動を楽しめる世の中になればいいな。色々な問題提起にも納得の1冊でした。2021/10/19

よつば

10
本当に、自分のやりたいレベルで誰もがスポーツができる環境だといいですね。今年の高校野球、大阪桐蔭にも、高校生活一度もプレイできなかった生徒がいることでしょう。対する金足農業はギリギリ。この本には書かれていないが補欠はもちろん、控えも、メンバーさえも不足している地方の部活動もある。どうにか日本の部活動を中心とするスポーツ文化が変わっていってほしい。誰もが楽しめる環境を築いてほしい。メディアも一過性のブームを追いかけるだけでなく、いろんなところに光を当ててほしい。ちなみにこの本の新書版もあるようです。2018/09/02

なまちゅう

0
10代向けのシリーズなのかな?10代向けの為、シンプルで分かりやすく、またシンプルな分、本質にフォーカスしているのでサッカーに限らず、スポーツに興味のある全員にオススメできる1冊。 サッカーファンとしては、著者セルジオ越後のただ辛口なだけでなく、しっかりと想いのこもったバックボーンを知れるので、よりオススメ。2023/11/27

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