出版社内容情報
元「怪盗紳士」がご隠居として暮らし、非番の日にご近所の相談ごとで引っ張りだこの若手刑事も住む花咲小路商店街。ここにはたくさんのユニークな人々が暮らし、日々大小さまざまな事件が起こる。
今回の主人公は「花の店にらやま」を営む花乃子さんのもとに居候中の十代の女の子。人々の慶びごとにも悲しみにも寄り添う花屋の仕事を手伝うなかで、ある日ちょっと気がかりなお客さんが来店して――。
大人気商店街シリーズ第3弾。
内容説明
元・怪盗紳士のご隠居や若手刑事などユニークな人々が暮らす花咲小路商店街。今回の語り手は「花の店にらやま」を営む花乃子さんのもとに居候中の女の子。慶びごとにも悲しみにも寄り添う花屋の仕事を手伝うなかで、ある日ちょっと気がかりなお客さんが来店して―。
著者等紹介
小路幸也[ショウジユキヤ]
1961年北海道生まれ。『空を見上げる古い歌を口ずさむ』で第29回メフィスト賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
柊文庫本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えりこんぐ
63
シリーズ久しぶりだけど結構覚えてて良かった。今回の舞台はお花屋さん。女主人の花乃子さんが不思議な力を持っていて、絡まった人間関係をほどくお手伝いをしている。ミケさん、セイさんの登場が多くて嬉しい。この商店街ならではの優しいお話を楽しめた(*´꒳`*)【積読72】2021/05/26
はつばあば
56
物事には何でも順番と言うものがある。三丁目を先に読まなかったらあんなにもボケたと意気消沈せずに楽しめたは ず・・。花乃子さんと花咲家の長女と勘違いせずに済んだはず・・と、読了後やっと花咲小路の商店街の人々が蘇ってきました(#^^#)。海斗君とめいちゃん、柊君と美海さん、花乃子さんと信哉さんがやっと繋がった。ほっこり・ほのぼの気分が味わえてやっとホッ。次は三丁目角のすばるちゃん。絶対間違えないように読まなくちゃ(^^♪。そうそう柾さんがセイさんのお陰でイギリスに行けた事も忘れないでおかなくちゃ。2019/01/18
カメ吉
43
小路作品はホントにほっこりと癒やされます。『東京バンドワゴン』系のような感じで読後感が最高でした。主人公花乃子の従妹のめいちゃんの語りで終始進む物語は花乃子の双子の弟の柾と柊や花咲小路商店街の人々の温かいエピソード満載。 そんななかでも色んな謎と事件もあるけど花乃子の特殊な能力の『花言葉の魔法』?ですべて解決していくのは爽快さもありました。 何といっても小路作品の良さはキャラの素晴らしさ。この作品は続編ないのかな?この人達のその後も読みたいです。2018/02/14
ユメ
41
今回スポットライトを浴びるのは、二丁目にある〈花の店にらやま〉の花乃子さん。花乃子さんはお店にくる人が問題を抱えていると瞳にガーベラが咲く不思議な力を持っていて、花言葉の魔法を使って困っている人を助けようとする。魔法の力は限られたものだけれど、足りない部分はLOVEで補うのが小路さんらしい陽だまりのような温かさだ。花咲小路には、人知れず平和を守っているひそかなヒーローやヒロインがたくさんいるのだな。前作までで活躍した怪盗や刑事たちもちゃんと顔を出してくれるのが、花咲小路の世界が広がっていくようで嬉しい。2017/12/18
kyokyokyo3201
37
花咲小路商店街シリーズ第3弾。今作は「花の店にらやま」の家族とそこに居候するめいちゃんが中心となる。これまでのシリーズでお馴染みとなったメンバーも登場し、すっかり商店街の一員になったような気持ちで読み進めた。花には人の心持ちを変える力があると感じる。その力を借りて物語はまさにハッピーエンドで優しい気持ちで本を閉じた。2020/10/27