出版社内容情報
おじいちゃんが死んだ。おじいちゃんの部屋はそのままなのに、おじいちゃんはもういない。
おじいちゃんの不在を認めることがなかなかできない子どもが、おじいちゃんとの思い出をめぐりながら、「死」を受け入れていく姿を描きます。
2011年におきた東北大震災のときから、、梅田俊作、佳子コンビの渾身の作品。
内容説明
おじいちゃんがしんだ―身近な人の死に直面した男の子。とまどいながらも、一歩前にふみだす姿を描いた絵本。
著者等紹介
梅田俊作[ウメダシュンサク]
画家・絵本作家。1942年、京丹後市生まれ
梅田佳子[ウメダヨシコ]
1947年、福島県生まれ。1980年頃より、夫と創作絵本を共作。長編絵本『しらんぷり』(ポプラ社)は第3回日本絵本賞大賞を、『14歳とタウタウさん』(ポプラ社)は第4回日本絵本賞選考委員特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ベーグルグル (感想、本登録のみ)
47
子供と一緒に。父の死後、しばらくは父宅に行く度に、じいちゃんがいないのが不思議と言っていたので、同じ流れのスタートに神妙な顔をして聞いていた。畑やその周辺に行く度にちょっと思い出話をしていた。でも日が経つと私自身含め、少しずつ記憶が薄れてきた気がする。忘れないように、いつでも空から見守っていてね。2021/03/17
ぶんこ
37
亡くなった後、お孫さんと犬が寂しがってくれる。懐かしんでくれる。素晴らしい人生をおくられたのが伝わってきました。高齢?のタロが宅配便ごっこの車(台車)にのって散歩に行く姿にウルウル。千年イチョウで雨宿りする僕とタロ。おじいちゃんの声が・・・で、またウルウル。我が家は逆で、22年近く一緒に暮らした飼い猫を昨年みおくって、今でも思い出してはウルウルしています。2025/07/30
みさどん
17
この絵本を読んでじみじみ思ったのは、こんな風に亡くなった後悲しんでくれるのは、生前たくさんの交流があったからだと。一緒にいろいろな行動を共にした結果だと。それによって共感したり反発したり、たくさんの感情を共有する。人が人を深く大事に思うのはたくさんの時間を共に生きることなんだ。機械相手ばかりしていると置いてかれるのだ。好きな本棚2025/07/19
ヒラP@ehon.gohon
16
人が死ぬということはどういう事なのだろう。 友だち、兄弟、親、祖父母、それぞれに感じ方は違うだろうけど、おじいちゃんは、家族、親戚の中で、ちょっと距離感があって、そうかといって親しみを持っていて、思い出に溶け込んでいくような感じかもしれません。 人が死ぬということは悲しいけれど、いつかは通過しなければいけません。 せめて、いつまでも忘れずにいて欲しいですね。2018/08/04
いっちゃん
13
うちも、おじいちゃん一緒に住んでるから、先のこと考えたら辛いなぁ。でも、それに負けないくらいの、素敵な思い出の数々に、これからもたくさん一緒に過ごしたいなって思わされる。2017/11/28