- ホーム
- > 和書
- > 児童
- > ノンフィクション
- > ノンフィクションその他
出版社内容情報
誰でも食べたことのあるカレーライスだけど、一から作ろうとすれば、途方もない過程がたくさん。ドキュメンタリー映画を児童書化。
内容説明
みんなが、あたりまえのように食べている「カレーライス」。その材料―野菜、スパイス、お肉、お米、塩、そして器とスプーンをすべてを「一」から作った、9か月間の記録。さて、どんなカレーができあがるかな?
目次
1 野菜を一から作る
2 お肉を一から作る
3 畑のその後
4 お米を一から作る
5 ヒナを一から育てる“ふたたび”
6 なんでも一から作る
7 カレーライスを一から作る
巻末 追加インタビュー
著者等紹介
前田亜紀[マエダアキ]
1976年生まれ、大分県出身。2000年東京学芸大学卒業。「ETV特集」(NHK‐Eテレ)、「情熱大陸」(毎日放送)、「ザ・ノンフィクション」「NONFIX」(フジテレビ)などでドキュメンタリー番組を手がけている。映画「カレーライスを一から作る」が劇場公開映画初監督作品(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
128
地元の市立図書館の企画展示本。 無から有を作るのではなく一から別の有(この場合はカレー)を作るのだそうです。 ダチョウの肉の存在は学研の科学という雑誌で知ってはいたのですが、まさかこれほどデリケートだったとは…。大きいのだから気も大きいわけではないのですね…。2018/07/31
mocha
92
武蔵野美大、冒険家としても知られる関野先生のゼミで、カレーライス作りにチャレンジした。田植えをし野菜やスパイスを育てる。無農薬栽培だから除草作業が大変で、落伍者続出。肉となる家畜を飼育し、屠殺に葛藤する。土器のお皿と竹を削ったスプーン。なんと海に出かけて塩作りまで!時間と労力と費用を注ぎ込み作り上げる一杯のカレーライス。そこにはたくさんの驚きと学びがあった。最後までやり遂げた学生達を尊敬する。児童書だけど、大人にも今一度「食」を考えさせる良書。2020/01/30
夜長月🌙@読書会10周年
78
「一から」ってスパイスの調合からではありません。肉になる鳥を育て、田植えをして、スパイスの種を植え、塩も海水から器も焼いて……。武蔵野美術大学のゼミのカレーライスを作るまでの9ヶ月の活動記録です。農業の大変さ、命の重さなどなど真面目におもしろいノンフィクションです。美味しいカレーを作るのはほんとに大変。2020/06/21
なゆ
69
私達は食材でも道具でも、使い易く商品化されたものばかりを使っている。買う時は、それが命ある動植物だったことを忘れている。一から作るということ。お米も、ニンジンやじゃがいもも、使うスパイスまでも苗から育て、お肉もヒナから育てる。化学肥料は使わない。海水から塩を作り、使うお皿とスプーンも作るのだ。カレーができるまで9か月。ゼミの学生たちと共に、どれだけの手間ひまがかかってるかを知る。食べる=屠る(もしくは収穫)=殺す。育てた鳥を屠る時にやっぱり一番息が詰まった。「ぼくらは命を食べないと生きていけないんだよ。」2018/03/28
takaC
62
ダチョウが無事に育ってたら違う結論になったかな。2018/11/11