ポプラ文庫ピュアフル<br> ゆめみの駅 遺失物係

電子版価格
¥660
  • 電書あり

ポプラ文庫ピュアフル
ゆめみの駅 遺失物係

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 200p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784591155691
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

あたしが失くしたのは、「おはなし」でした――。
世界中から忘れられた物語が届く遺失物係での、不思議な七日間。

越してきた田舎の町で、中学校に馴染めずにいた少女は、
ひょんなことからゆめみの駅にある遺失物係にたどり着く。
そこは誰かが忘れた「おはなし」が世界中から届けられ、
「遺失物語台帳」に収められている不思議な場所だった。
係の人から一日一話ずつ物語を読み聞かせてもらいながら、
自分が失くしてしまった物語を探すのだが――。
痛みを抱える人にそっと寄りそってくれる、切なくもやさしい物語。

内容説明

越してきた田舎の町で、中学校に馴染めずにいた少女は、ひょんなことからゆめみの駅にある遺失物係にたどり着く。そこは誰かが忘れた「おはなし」が世界中から届けられ、「遺失物語台帳」に収められている不思議な場所だった。係の人から一日一話ずつ物語を読み聞かせてもらいながら、自分が失くしてしまった物語を探すのだが―。痛みを抱える人にそっと寄りそってくれる、切なくもやさしい物語。

著者等紹介

安東みきえ[アンドウミキエ]
1953年、山梨県生まれ。「ふゆのひだまり」で第11回小さな童話大賞(毎日新聞社主催)大賞を、「いただきます」で同選者賞今江祥智賞を、『天のシーソー』で第11回椋鳩十児童文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nico🐬波待ち中

89
中学生の少女が失くしたお話を探しに辿り着いた駅の遺失物係。そこは誰かが忘れたお話が集まる不思議な場所。係の人から一日一話ずつ読んでもらい、少女は自分の失くしたお話を探す。学校に馴染めず寂しい思いを抱えていた少女は色々なお話を聴く内に徐々に自分の世界を広げていく。人は日々色々なものを失くしている。きっとどこかにあるはず、と諦めきれない。そんな諦めの悪い人達の心の奥深くには、こんな遺失物係が潜んでいるのかも。失くした分だけ新たに創り生み出していくのもまた人生だ。そんなメッセージの込められた優しい物語だった。2017/12/14

ユメ

46
自分の失くしてしまったおはなしを探す少女が、ゆめみの駅の遺失物係に通う。ここには、誰かが落としていったおはなしが拾得物語台帳に綴じられている。どのおはなしも、優しさと、それだけではない厳しさと、それでもやっぱり希望を併せ持っていて、読み進めるたび、自分の中に仄かな光が灯るのがわかった。そしてそれは、少女も同じだ。自分のおはなしを失くしてしまったと思っていた彼女が、自分も物語を紡ぎたいと思うようになるまでの心の軌跡は、電車のレールのように伸びていって、少女をどこへだって運んでいってくれる気がした。2017/10/01

はな

43
駅の遺失物係に物語りを探しに通う少女。あったはずなのにいつの間にか失くしてしまった話を探すために駅員さんに物語りを読んでもらう。少女だけではなく子どもも大人も物語りを失くしている人は探しにきます。秋から冬にかけての様な静かで山の駅をイメージしながら読みました。少女は1週間通うことで、見出せている感じで一歩を踏み出す力になった様でした。2017/09/20

ミュポトワ@猫mode

22
図書館本。すっごくほっこりする本です。文体がほっこりさせるんだと思います。すごい優しい本です。ほっこりが強すぎて、悲しい話も人生訓的な話も全部ほっこり。あとがきに作者の伝えたいことが書いてあり、結構芯のあることを伝えたいことがわかりましたが、本はほっこり。そのせいで心ぽかぽか、優しい気持ちになり、フワフワ~って宙に浮いてそのまま寝ちゃう感じw寝覚めてふわぁってなる感じw気持ちいいんですけどね、得られるのは浮遊感だけっていうwなんかもったいない気がするけど、まぁいいんじゃないですかwフワフワするし眠いしねw2018/09/30

S.Mori

12
表紙の酒井駒子さんのきれいな絵に惹かれて読み始めた本。物語自体も素晴らしかった。優しく穏やかな気持ちになれます。不思議な名前のゆめみの駅の「いしつぶつがかり」で、自分のなくした物語を探す女の子。そこはさまざまな人たちのお話が届けられる所でもありました。どんな人でも、お話を心の中に持っていて、それはどんな宝石よりも美しいものなのかも、と思わせてくれる物語です。どの物語も好きなのですが、一つだけ選ぶとした水曜日のお話が好きです。バクの坊やの優しさに胸がじーんと震えました。2019/05/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12207642
  • ご注意事項