出版社内容情報
ロシア帝国の皇太子と結婚したエカチェリーナ2世。クーデターを起こしてみずから皇帝となり、ロシアに尽くした生涯を描く。
内容説明
ドイツ貴族の家に生まれ、ロシア帝国の皇太子妃となったエカチェリーナは、のちにクーデターを起こして、みずから皇帝の座につきました。ロシア帝国の発展に尽くしたエカチェリーナは、偉大な皇帝として、今も多くの人びとに称えられています。
目次
第1章 ドイツの公女
第2章 ロシア帝国の皇太子妃
第3章 クーデター
第4章 皇帝エカチェリーナ2世
第5章 長い治世の終わり
ためになる学習資料室
著者等紹介
迎夏生[ムカイナツミ]
漫画家
石井美樹子[イシイミキコ]
1971年、津田塾大学大学院博士課程修了。イギリスのケンブリッジ大学で中世英文学・演劇を研究し、現在は神奈川大学名誉教授。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Aya Murakami
56
図書館本。且つ父の嫌いなロシアの本! エカチェリーナって日本史に出てくる(解説では大黒屋光太夫と彼の情報で北方警備を強化した江戸幕府が紹介)ロシア皇帝ですよね。しかしドイツ系というのは初耳。夫のピョートルの気持ちもわからなくもない(幼すぎた)。郷にはいったら郷に従わなければ…!2024/09/25
yomineko@ヴィタリにゃん
55
エルミタージュ美術館を作った人、エカチェリーナ2世。男性顔負けの政治力、決断力で政治を進めていく様に感動。これは子供用の本ではなくて、大人も十分に楽しめます。エルミタージュは行った事がないので、是非その絢爛豪華さをこの目で確かめてみたいです。エルミタージュというのはフランス語で「隠れ家」という意味らしいです。2021/05/31
たまきら
25
エリザベス女王も楽しんでいましたが、この女王様への娘の傾倒っぷり、半端ないです。ここ数日何度も読み返しては理解できない社会の流れを聞き、オカンの種痘痕をチェックし(年がばれるわ~)、「なぜ美しくないといけないの?」「本当に皇帝との間の子なの?」「秘密結婚って何?」いや~そこまではまるとは思わなかったわ~。子供を9人産んだビクトリア女王と無痛分娩の話をしたら、今度はこの女性について知りたがっていました。彼女の問題は、男性の伝記は一切手に取らないところでしょうか…。一応また借りておこう…。2020/11/27
スゲ子
7
美貌もなく後ろ盾もなく、しかもロシアの血が一滴も流れていない少女が最終的にロシアの「大帝」に!(「大帝」と呼ばれるのはピョートル大帝とこの人だけ)振る舞いひとつ間違えれば身の破滅、というロシア宮廷で静かに知識を蓄え味方を増やし耐えに耐えたあと満を持してクーデターを起こす!しかも軍服姿で!カッコよすぎて心の中でキャー!!ってウチワ振っちゃう勢い!だからこそその後の啓蒙主義の理想の挫折、それによって盟友ともいえるダーシコワ夫人と袂を別つとこツラい…フランス革命の衝撃って凄かったんだな…2021/09/26
えすてい
5
#紅茶の日 今まで子供向け伝記には採用されなかったよな?ドイツの小貴族の娘がロマノフ家に嫁ぎロシア人になり皇帝にまでなったシンデレラストーリーだけどダメ夫をクーデターで追放し、農奴改革しようとも失敗→プガチョフの乱を鎮圧・フランス革命で反動化という「専制君主」「独裁者」の面もある。多くの愛人との逢瀬を重ね子供まで作ったのもちゃんと抜かりなく書かれている。巻末コラムと年表に大黒屋光太夫の紹介もある。今日11月1日は光太夫がエカチェリーナ2世の茶会に出席したことに由来する「#紅茶の日」。2017/11/01