出版社内容情報
あさの あつこ[アサノアツコ]
内容説明
いよいよ卒業が迫った中学3年の冬。初詣に出かけ、春から進む道を語りあういつものメンバーたち。仲間との他愛もないやりとりのなかで、歩はそれまで感じたことのなかった居心地の良さを覚えていた。そして紆余曲折の末に迎えた県立高校の合格発表の場からは、一番大騒ぎするはずの秋本の姿がなぜか消えていて―。浅くない傷を抱きながらも、いつだって笑いあい、時にぶつかってきた二人。新たな道を自ら選んで歩き出す様をみずみずしく描いた、世代を超えて愛され続ける青春小説の名作、堂々の完結篇!
著者等紹介
あさのあつこ[アサノアツコ]
1954年岡山県生まれ。青山学院大学文学部卒業。『バッテリー』で野間児童文芸賞、『バッテリー2』で日本児童文学者協会賞、『バッテリー』シリーズで小学館児童出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はるき
26
卒業は終わりじゃなく新しい始まり。そんなことは分かってるんだが別れが切ない。言ってしまえばコントしただけなんだけど、笑ってただけなんだけど、凄く素敵なお話だった。初代バージョンで読んだ時と今では少し感じ方が違ったので、二度楽しめた感じ。ロミジュリよ永遠なれ。2016/09/10
おひさまリボン
9
誰でも一つや二つ、それぞれ事情を抱えて生きている。それは大人も子どもも一緒。「笑い」はそういったものを掬い上げてくれる。支えられてばかりいた僕が、漫才を通じて葛藤しながら成長していく姿に微笑ましくなる読書でした。2021/08/03
ベータン
9
完結編中学時代ってなんでもできそうで、何にもできない。でも何でもできなくても、何でもできる可能性を秘めている。ありのままの自分を受け入れ、他者から見た自分を受け入れ、可能性に夢を見る。中学時代ってすごくいい期間だったな。ロミジュリに幸あれ!2016/08/30
花桃
6
読み終えてしまいました。笑ったり・・・・ 辛くなったり・・・ 悲しくなったり・・・ ハラハラしたり・・・ 楽しかったです。特に校長先生の名前の読み間違いには、大笑いしました。 なんか、もっと続きそうな終わり方でした。でもこれくらいで調度良いのかもしれないですね(*^。^*) 2016/10/05
なつくさ
4
終わってしまった。続編が読みたい。高校生になった彼らはどうなるのか、漫才甲子園のほどは、大人になった彼らは。そういう意味では不完全燃焼かな。というよりも余韻かなあ。でも、夢の中に出てきてまで漫才を披露されるとは、その執念恐ろしや(笑)全体を通しておもしろかった。読書嫌いだった中学生の自分が最後まで読んだのに納得。関西弁がしばらく抜けなくなったのを思い出し、懐かしさを感じました。2016/09/03