出版社内容情報
加来 耕三[カクコウゾウ]
静霞 薫[シズカカオル]
瀧 玲子[タキレイコ]
内容説明
織田信長の姪で豊臣秀吉の妻そして徳川家康の最後の敵!!
目次
第1章 浅井の娘
第2章 二度目の落城
第3章 秀吉と秀頼
第4章 関ヶ原
第5章 大坂の陣
淀殿を知るための基礎知識
著者等紹介
加来耕三[カクコウゾウ]
歴史家・作家。1958年、大阪府大阪市生まれ。1981年、奈良大学文学部史学科卒業
静霞薫[シズカカオル]
小説家・評論家・漫画原作者。現在は、滋慶学園グループ名誉教育顧問として、大阪コミュニケーションアート専門学校・東京コミュニケーションアート専門学校・名古屋コミュニケーションアート専門学校・福岡デザインコミュニケーション専門学校・仙台コミュニケーションアート専門学校などで、マンガ科・コミックイラスト科・ライトノベル科の学生指導にあたっている
瀧玲子[タキレイコ]
少女誌でデビュー後、大阪コミュニケーションアート専門学校で講師を十数年つとめ、現在は名古屋コミュニケーションアート専門学校で講師として在籍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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たまきら
29
「女の戦は…」など、戦国時の悲しい女性の生き方が主観的に表現されています。淀殿の権力者・秀吉への憎しみと、時々見せる魅力に心揺れる心などの描写も創作ではあるけれどなかなか考えさせられる演出です。でも娘には大不評。「ありえないから返しておいて」と厳命を受けました。ぷぷぷ。でも、結構人間・淀殿を巧みに描いていると思うんだけどな。2021/05/06
ふじ
16
3度の落城を経験した戦国の姫。織田、浅井、柴田、豊臣…血を繋ぐことに固執したあまり、時節を読み違えたのか。徳川に与することなく、豊臣秀頼と共にこの世を去る。2019/11/22
ツキノ
12
淀殿もいろいろな描き方をされる女性だ。大河ドラマ真田丸で竹内結子が演じた淀殿はよかった。ちゃんと井伊直虎まで登場させている(会話の中だけど)のはさすが、というべきか?2017/01/31
りるふぃー
11
他の戦国武将のマンガでは、気の強い厄介な女のように描かれていた淀殿。淀殿の立場からの物語を読んだら、全く印象が変わった。幼い頃から、身内が次々と殺されたり自害させられたり、長女としての抱えきれないほどの重荷で精神が張り詰めていたのだろう…時に気絶したり、体が硬直したり、氷のように冷たくなったりしたとのこと。出家して尼になれば命が救われる可能性があったのではないか?と思ったが、最後は、息子と共に死を選ぶとは…。時代の渦に巻き込まれ、覚悟を持って生きていたこの時代の方に敬意を表したい。2022/04/18
まげりん
5
ヒステリックな愚かな悪女と描かれることの多い淀殿だが、今回主役ということで芯の強く潔い女性だった。ここまで描き方が変わる女性も珍しいのではないか。淀が主役の伝記漫画の存在自体が嬉しい。知識の幅が広がっていいな。歴史をどの視点から見るかって大事よね。2017/07/23