ポプラ文庫
監察医の祈り

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  • サイズ 文庫判/ページ数 245p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784591148273
  • NDC分類 498.94
  • Cコード C0195

出版社内容情報

「なぜ命を大切にしないのか、
なぜ命を大切にできないのか」

心が凍るような事件が多くなった。
自殺の馬鹿らしさ、殺人の愚かさを知ることで命の尊さを知ってほしい。
そのような思いから以前、本書の原稿は書かれた。
しかし、悲惨な報道はいまだ絶えない。
生きる大切さを伝えるため、
大ベストセラー『死体は語る』の著者が再び語り出す!

まえがき
第1章 自殺の真実
第2章 事件の真相
第3章 監察医の事情
あとがき
文庫版あとがき

内容説明

心が凍るような事件が多くなった。自殺の馬鹿らしさ、殺人の愚かさを知ることで命の尊さを知ってほしい。そのような思いから以前、本書の原稿は書かれた。しかし、悲惨な報道はいまだ絶えない。生きる大切さを伝えるため、法医学の権威・上野正彦が再び語り出す!

目次

第1章 自殺の真実(悲惨な首吊り自殺の現実;体内が破壊しつくされる飛び降り自殺;入水自殺・溺死;鉄道自殺・感電自殺・拳銃自殺;心中は美しくない;かけがえのない生命を学ぶ)
第2章 事件の真相(覆された事実;独自の推理で事件を語る;血痕が教える真実;残虐な殺人は何を意味するか?;死体は犯人の顔を知っているか?;朽ちゆく死体)
第3章 監察医の事情(どの死体にも事情がある;悲しい遺族、幸せな遺族;危険にさらされる監察医;監察医制度の統一を望む)

著者等紹介

上野正彦[ウエノマサヒコ]
1929年生まれ、茨城県出身。法医学者。54年、東邦医科大学卒業後、日本大学医学部法医学教室に入る。59年、東京都監察医務院に入り監察医となり、84年には同院長となる。89年、同院長を退官。退官後に執筆した『死体は語る』(文春文庫)が大ベストセラーとなり、以後テレビ、雑誌など多方面で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ichi

32
前作の『死体は語る』と重複している部分が多くありました。司法解剖は日本で4県でしか行われておらず、もう少しどうかならないか…と思うばかりです。2016/09/22

みなみ

20
文庫版あとがきの「なぜ命を大切にしないのか。なぜ命を大切にできないのか」の文章に涙が出そうでした。何があっても命は粗末にしないと思いました。死者に尊厳の気持ちを抱いて仕事に臨む姿に感銘を受けました。2018/05/23

gtn

19
歌舞伎の心中物にみられるように、日本は歴史的にも心中が美化されがちだが、他国同様、心中は殺人との思想を広めるべきである。馬鹿な夫婦やカップルはまだいい。何もわからぬ子を自分の運命に巻き込む権利はない。2019/03/17

メリー

17
監察医としての立場から、生きる事の大切さを切実に感じ語りかける。死人に口無しとは言わせない、豊富な監察医経験と知識に基づき、権利に媚びる事の無い公正さ。冷静で緻密な観察力。報告書からだけでも、被害者の無念な思い、訴えを、丸ごと拾う。自死を止める為に体験を書かれた事が、どんな言葉より説得力がある。2018/11/11

ぎすけ

9
普通の形の死のみならず、自分から命を絶ったり、不本意に人生を終わらされた人達の死を見た著者だからこそ、わかる死に美を求めることの愚かさと、死の真実。著者の後を追う人が決して多くないという事が、深刻な状況という事がわかる。2016/10/29

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