かえるふくしま

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  • サイズ A4判/ページ数 40p/高さ 27cm
  • 商品コード 9784591148129
  • NDC分類 K487
  • Cコード C8795

内容説明

カエルの目にこの世は、どのように映っているのだろうか。原発事故から5年。カエルを通して描かれた福島からのメッセージ。

著者等紹介

矢内靖史[ヤナイヤスシ]
1964年福島県郡山市生まれ。福島民友新聞社報道カメラマン。2006年「ふくしま虫の目探検」、2009年「ふくしま里山物語」で東北写真記者協会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kawai Hideki

78
カエル王国の福島県で、原発事故の後も生きていくカエルの姿を追う写真絵本。作者は福島のカメラマンで、自身の家族も一時避難していた経験を持つ。水辺や地べた、木の上などで暮らし、皮膚から水分を吸収するカエルは、環境の変化に敏感な生き物。避難によって人がいなくなった地域では、カエルの産卵場所としての田んぼが失われ、カエルの姿も少なくなってしまった。放射能で汚染された土の入った青い袋のスキマで何か物思いにふけるカエルや、津波をかぶった請戸漁港のカエルの石像に込められた想いなど、印象深いページが多かった。2016/09/25

モリー

52
福島は私の第二の故郷です。この本で原発事故後の福島の現状を知り、涙をこらえる事ができませんでした。福島市内を流れる荒川での渓流釣りは忘れられない思い出です。原発事故後、少なくともこの本が出版された2016年時点では釣りが禁止されていたそうです。避難のために引き裂かれた家族が今もあることを、長年住み続けた土地を去らなければならなかった人がいることを、この本を通して多くの方々に知ってほしいです。原発事故の問題は今も続いています。私の住む地域でも、例えば、学校給食は今でも放射性物質の検査が行われ続けています。2019/08/05

かおりんご

42
写真絵本。福島の放射能汚染についてがテーマ。避難区域に生息するかえるを紹介することで、放射能について考えさせます。高学年くらいからなら、行間を感じとれそうです。2016/03/15

ユウユウ

37
表紙が目を引きます。福島に安心安全が「かえる」ことを心から祈るばかりです。2017/06/02

kanata

23
かえるの季節。福島はカエル王国なんだそう。知らなかった。水質、田があること。モリアオガエルのように、木に卵を産むかえるもいるんだ。田んぼのわきで暮らすかえるのそばに、汚染物質入りの青い袋。そこにかえるがひっつき、息をひそめているような写真にびっくりする。猫でいう香箱を作ったようなかえるも。人の暮らす街にかえるはいるし、人が去ってもかえるはいる。でも、ハダカで暮らし、人よりも土などの影響を受けやすいため、そっと消えていくかえるもいる。「かえる」にかけた願い、人は帰ってくる。やっぱりかえるはかわいい。2019/06/29

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