出版社内容情報
今や11万人といわれる「主夫」。キャリア女性の裏には家事・育児を担う男性の姿があった。主夫への取材をもとに描く夫婦の新しい肖
内容説明
女性の管理職を3割増やすなら、男性の家庭進出も3割増やすべし!今や11万人ともいわれる「主夫」。キャリア女性の裏には家事・育児を担う男性の姿があった。圧倒的な年収差や健康上の理由、妻の転勤などで、労働戦線を離れざるを得ない人も多い。主夫は個人の選択ではなく、家族のサバイバル戦略として考えなければならない。リアル主夫とその妻の取材をもとに描き出す現代夫婦の新しい肖像。
目次
第1章 われ、いかにして主夫になりしか?
第2章 彼女、いかにして大黒柱になりしか?
第3章 主婦志望男性と主夫が欲しい働き女性のために
第4章 小島慶子×白河桃子対談「小島さん、女の大黒柱ってどうですか?」
第5章 あなたにも来るかも…ある日突然夫が主夫になる日
第6章 これからの夫婦戦略とは?
著者等紹介
白河桃子[シラカワトウコ]
少子化ジャーナリスト、作家、相模女子大学客員教授。内閣府「女子化社会対策大綱」有識者委員、まち・ひと・しごと創生本部「地域少子化対策検証プロジェクト」委員。一億総括躍国民会議の民間議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
katoyann
20
11万人いると言われている「専業主夫」(第3号被保険者の男性)の実態に迫るルポ。デジャブ感がある(既読?)が、男性の育児休業と家事を難しくさせているのは、労働時間である。例えばフランスであれば一週当たりの労働時間が35時間を超えないような規制がある。フィンランドも帰りの通勤ラッシュが夕方3時から5時(朝も遅め)。労働時間が短いので、家事に回す時間にゆとりができ、出生率も高くなる(1.8)。後は女性の意識改革も必要だという。つまり、一家の大黒柱になり、夫を養うという覚悟である。分かりやすい本なのでオススメ。2022/05/16
でんか
9
「専業主婦になりたい女たち」と合わせて読了。11万人の専業主夫。過程は色々あれど、だいたい幸せそう、という筆者の感想が印象深い。私の周りにも二人ほど専業主夫がいるが、確かに彼らは楽しそうだ。向き不向きがあると思うので万人には勧められないが。もちろん妻の方でもいろいろと努力したもの知っている。なかなか昭和の時代の生まれの我々には、すんなり受け入れられないことではあるようだ。手伝っているだけの「イクメン」とは違う、ときっぱり言っていたのが印象深い。2017/11/09
Francis
9
加藤秀一「はじめてのジェンダー論」を読んだ後で、ジェンダー論についてもう少し考えるために積読していたこの本を読んだ。「男が大黒柱」という固定観念に縛られずに夫が家事・育児主体となる夫婦生活を選んだ人たちの実態に迫り、日本人のこれからの働き方、家族の在り方について考える。と言っても堅苦しい本ではなく、とても面白く読めて、将来に希望が湧いてくる。2017/08/17
たか
9
今、専業主夫は日本に11万人いるそうだ。男女平等社会を標榜するなら、男性の専業主夫が増えてもいいと思う。 昔から日本は男性は仕事して稼いで女性は家事や育児をすることが、固定観念のようになっている。欧米諸国のように、男女の役割が、逆転してもその当事者が納得しているならば、全然恥じることではないと思う。2016/01/14
たか
8
男性と女性のやくわりが時代と共に変わってきていると思う。日本もアメリカの後を追っているな…。2017/11/25