出版社内容情報
「点字」をつくったルイ・ブライユ。3歳で失明したルイは、「目の見えない人の文字」をつくることに一生をささげたのです・・・。
内容説明
3歳のとき事故で失明したルイ・ブライユは、パリにある目の見えない人たちの学校へ通いはじめます。ある日ひとりの軍人が、「さわって読む点の文字」を持ってルイの学校にやって来ました。ルイはそれを目の見えない人に使いやすい文字にしようと、研究をはじめるのです。
目次
第1章 失われた光
第2章 パリ王立盲学校
第3章 ルイ点字を完成させる
第4章 盲学校の教師
第5章 新しい校舎
第6章 世界の光へ
ためになる学習資料室
著者等紹介
迎夏生[ムカイナツミ]
漫画家
金子昭[カネコアキラ]
1940年北海道生まれ。青山学院大学文学部卒業、東京教育大学特設教員養成部修了。神奈川県立平塚盲学校教諭、駒澤短期大学国文科非常勤講師、文科省盲学校中学部点字教科書(英語)編集協力者主査などを歴任。現在は、東京都立世田谷泉高等学校非常勤講師、日本点字委員会副会長および学識経験委員を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
30
絵本で親しんでいたブライユさん、伝記漫画で読み返して娘さん感動中。手話もそうですが、実際に使う人たちが自分たちのために改良していく技術を健常者が受け入れられない…というおごりが世界どこも共通で、恥ずかしく思います。けれども知らないうちに自分もそうしているのかもしれない。図書館で点字タイプ体験をさせてもらったときのこと、娘は忘れていたようですが、またやってみたい!と盛り上がっています。伝記漫画、ありがたいなあ。2021/01/14
刹那
16
三歳の時、右目にナイフが刺さり、結局両目ともみえなくなってしまったルイブライユ。あかちゃんが家にいるので想像しただけで鳥肌。そのルイは本当に頭がいい。病に伏すまで、研究心を失わず、ひたすら研究を繰り返し、今も受け継がれている点字を発明。すごい人でした。2016/02/14
absinthe@読み聞かせメーター
15
小3の娘。ひとりよみ。目に錐が刺さるって痛そうだしかわいそう。2020/01/31
メープル
14
娘のおすすめで読みました。点字を発明した人。とても、勉強熱心で寝るまも惜しんで研究。絵本の方が苦労した所が描かれていましたが、絵本はあまり重たく描かれていないので娘も読みやすいようでした。2021/01/25
シチミ
12
ルイ・ブライユ、全く知らなかった人。点字を発明した人。3歳の時の刃物で目を刺してしまう事故が痛々しい。その後、親に知的な資質を見込まれて盲学校へ進む。そこで何と軍の暗号を元に、それまで存在しなかった点字を発想し、実用的なシステムとしてほぼ原型を完成させたのが若干15歳。天才的。マンガの中でも、実際の点字の仕組みが解説してあって、ブライユの発想がいかにすごいかよく分かる。でもその後は、新しい発想を受け入れない大人的な事情で中々認められず辛い。最終的に認められるが劣悪な環境の影響で42歳にして病死。合唱。2022/01/10