ポプラ新書
男の弱まり―消えゆくY染色体の運命

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  • サイズ 新書判/ページ数 237,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784591147382
  • NDC分類 467.3
  • Cコード C0245

出版社内容情報

男を男たらしめるY染色体が退化し続けている。果たして男はいなくなってしまうのか? 最先端の生物学で今後の運命に迫る。

内容説明

オトコの哀しさ、いじらしさ。生物学で紐解けば、別の姿がみえてくる。男を男たらしめるY染色体は、壮大な時を経て退化の一途をたどっている。果たして男はいなくなってしまうのか?「草食男子」との関係は?男性が女性に比べて短命なのはなぜか?自殺者の約7割が男性である理由とは?Y染色体がたどってきた進化の道のりと今後の運命に最新の知見から迫る。

目次

第1章 男性に欠かせないY染色体
第2章 男性消滅?消えゆくY染色体
第3章 男性のつくられ方
第4章 男の弱さをうみだすもの
第5章 男の寿命
第6章 わかりあえない二人

著者等紹介

黒岩麻里[クロイワアサト]
1973年京都市生まれ。北海道大学大学院理学研究院生物科学部門准教授。2002年名古屋大学大学院生命農学研究科にて博士号を取得。日本学術振興会特別研究員を経て、2003年北海道大学先端科学技術共同研究センター講師。2009年より現職。2011年染色体学会賞受賞。2013年文部科学大臣表彰若手科学者賞受賞。哺乳類のY染色体進化や鳥類の性決定メカニズムの研究を行っている。二人の息子の母(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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あんこ

10
Y染色体は小さい。大昔はX染色体と同じぐらいの大きさだったらしい。それは退化しているからであり、当然遺伝子の数も少ない。では男性の男性たる根源であるY染色体とは何なのか? 男性はストレスに弱い?なぜ寿命が女性よりも短い?などの疑問にも答えてくれる。とても興味深く読めた。ぜひ女性版も作ってほしいな。その時の題名は『女の強まり』(笑)。2016/03/03

Taka

3
Y染色体は消えつつあるとの話は聞いたことあったけどどういうことやねんと思っていたので手に取った本。天皇家のY染色体を受け継いでいる話なんかは興味深かった。ヒトを動物として生物として分析してある本面白い。ああ、我々も足が早いチーターのように、三億年姿が変わらないゴキブリのように、ある特性を持った生物なんだなあと思えるから。生きているって特別だなとしみじみ思うから。性格も生殖も我々は種の特性にどこか支配されていく。私が子供を産まなくても明日死んでも遺伝子が続いていく。ああ面白い。現実は面白がっている余裕ないが2020/03/01

あつだい

3
Y染色体が減っていることはわかったけど、将来どうなるかはその未来になってからじゃないと分からないみたいな感じ。男について知りたい方におすすめ。2016/02/20

2
生命の遺伝子のデフォルトは女であり、男はその繁栄を拡張する存在。なぜなら子孫を増やすのは女だから。男は病気にもなりやすいし、弱い……男女それぞれに存在意義はあれど、この意見はこの意見で面白い。2016/08/05

ライト

2
免疫力が低く、ストレスに弱く、短命な男性。デフォルトの女性から、男性を作り上げる唯一の遺伝子でたるY染色体は、退化という進化を続け、どんどん小さくなるばかり。女性より上手く生きることが出来ないスペックなんだろうけど、男性として持ち合わせた能力で明日からも頑張ろ…。2016/04/02

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