今すぐ読みたい！１０代のためのＹＡブックガイド１５０！

金原 瑞人/ひこ・田中【監修】

ポプラ社（2015/11発売）

• サイズ B6判／ページ数 327p／高さ 19cm
• 商品コード 9784591147245
• NDC分類 K019
• Cコード C8000

出版社内容情報

２７人の「本のプロ」が、１０代に絶対読んでもらいたい本を集めたブックガイド。2009年?2015年刊行の最新ＹＡ本１５０冊を

ＹＡ英米文学翻訳の第一人者であり、書評も多く執筆している翻訳家・金原瑞人さんと、児童文学作家で評論家としても活躍しているひこ・田中さんの監修による、10代に読んでもらいたい本を集めたブックガイド。
2009年?2015年に刊行された作品の中から、国内、海外を問わず、最新のＹＡ本150冊を収録。ジャンルは、小説、エッセイ、コミック、絵本、ノンフィクション、詩集、歌集、写真集など実にさまざま、10代だけでなく大人世代も読みたくなる本が、たっぷり掲載されています
執筆は、監修の2人のほか、作家、書評家、翻訳家、研究者、図書館司書、書店員、歌人、ブックデザイナー、ライターなど、いろいろな立場の「本のプロ」25人が担当。自ら選書した本を「絶対読んでほしい！」という思いで紹介しています。

【執筆者一覧（50音順）】
東えりか（書評家・ＨＯＮＺ副代表）、大橋崇行（ライトノベル研究者・作家）、奥山恵（児童文学評論家）、金原瑞人（翻訳家）、兼森理恵（書店員）、斎藤美奈子（文芸評論家）、佐藤多佳子（作家）、酒井七海（元･書店員）、三辺律子（翻訳家）、鈴木潤（書店員）、鈴木宏枝（児童文学研究者）、土井美香子（ガリレオ工房理事）、土居安子（児童文学研究者）、豊?ｱ由美（書評家･ライター）、名久井直子（ブックデザイナー）、那須田淳（作家）、西村醇子（児童文学研究者）、西山利佳（児童文学評論家）、東直子（歌人･作家）、ひこ・田中（児童文学作家･評論家）、古川耕（フリーライター・放送作家）、ほそえさちよ（フリー編集者･ライター）、穂村弘（歌人）、右田ユミ（学校図書館司書）、森絵都（作家）、森口泉（書店員）

１章　十代の「今」を感じる本／学校のリアル●『クラスメイツ』『いくたのこえよみ』『ソロモンの偽証』『石を抱くエイリアン』『なりたて中学生』『少女は卒業しない』『３年７組食物調理科』『ミナの物語』『伝説のエンドーくん』『ヘヴン』『Wonder　ワンダー』『暗殺教室』／部活へＧＯ！●『ＡＢＣ！　曙第二中学校放送部』『幕が上がる』『どまんなか』『アート少女』『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』／自分って何者？●『トーキョー・クロスロード』『本屋さんのダイアナ』『逢沢りく』『向かい風に髪なびかせて』『さくらいろの季節』『てらさふ』『ドレスを着た男子』『カエルの歌姫』『はみだしインディアンのホントにホントの物語』『彼女のためにぼくができること』／友情、恋、冒険、青春！●『ロス、きみを送る旅』『夏の魔法』『空を泳ぐ夢をみた』『さよならを待つふたりのために』『青い麦』『14歳、ぼくらの疾走』『星空ロック』『ウォールフラワー』『サンドラ、またはエスのバラード』『都会のトム＆ソーヤ11　ＤＯＵＢＬＥ』
２章　社会を知る、未来を考える本／こんな仕事と出会いたい！●『ハケンアニメ！』『負けないパティシエガール』『クローバー・レイン』『靴を売るシンデレラ』『エリザベス女王のお針子』／現実はひりひりしてる●『掏摸』『さよなら、シリアルキラー』『ボグ・チャイルド『路上のストライイカー』『解錠師』『私は売られてきた』『島は僕らと』『発電所のねむるまち』／家族ってなんだろう●『郊外少年マリク』『おれのおばさん』『口笛の聞こえる季節』『明日の子供たち』『奇跡の人』『まつりちゃん』『めざめれば魔女』『サラスの旅』『さよならのドライブ』／戦争がもたらすもの●『父さんの手紙はぜんぶおぼえた』『光のうつしえ』『ハルムスの世界』『アップルソング』『組曲虐殺』『卵をめぐる祖父の戦争』『火葬人』／歴史と響き合う●『ミムス　宮廷道化師』『アーサー王ここに眠る』『ピエタ』『マルベリーボーイズ』『アライバル』『源氏物語　紫のむすび』『チェロの木』『ブランディングズ城の夏の稲妻』

以下、「３章　見知らぬ世界を旅する本」「４章　言葉をまるごと味わう本」「５章　現実を見つめる本」全5章150作品を掲載。そののほか、最新刊4冊を「とれたてＹＡ！」としてコラムにて紹介。

内容説明

この本読まなきゃもったいない。２７人の「本のプロ」が選び抜いた旬のＹＡ本１５０冊＋４冊。

目次

１章　１０代の「今」を感じる本（学校のリアル；部活へＧＯ！；自分ってン何者？；友情、恋、冒険、青春！；とれたて！ＹＡ本）
２章　社会を知る、未来を考える本（こんな仕事と出会いたい！；現実はひりひりしてる；家族ってなんだろう；戦争がもたらすもの；歴史と響き合う；とれたて！ＹＡ本）
３章　見知らぬ世界を旅する本（すぐそこにある未来；不思議な現実、現実の不思議；異世界へのとびら；とれたて！ＹＡ本）
４章　言葉をまるごと味わう本（短い物語の愉しみ；歌の言葉、詩の言葉；とれたて！ＹＡ本）
５章　現実を見つめる本（世の中の仕組みを知る；自然と遊ぶ、科学と親しむ；違っていても大丈夫！）

著者等紹介

金原瑞人［カネハラミズヒト］
１９５４年、岡山県生まれ。法政大学教授、翻訳家。児童書やＹＡむけの作品のほか、一般書、ノンフィクションなど、翻訳書は４５０点以上

ひこ・田中［ヒコタナカ］
１９５３年、大阪府生まれ。児童文学作家、評論家。１９９０年『お引越し』で第１回椋鳩十児童文学賞受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[chimako]

これも生徒と選書のための一冊。監修の金原瑞人、ヒコ山田両氏を含めた２７人の書評家や作家、ライター、書店員などが執筆。最近読んだ本の中からお薦め。誰がどんな本を選んでいるのかとても興味深い。『かのこちゃんとマドレーヌ婦人』は中学校の現役司書が、『風をつかまえた少年』は北方謙三氏の秘書を勤めた書評家が、辻村さんの『島はぼくらと』は森絵都さんが紹介している。蔵書には赤いシールを貼って「読んでほしい」オーラを出したけどどうかなあ。

2016/02/19

[takaC]

YAの年齢層の2〜3倍に歳とった自分にも参考になるガイドブックでした。3,4,5章は結構未読率高かった。

2016/10/05

[はるき]

何という楽しい本。ティーンに読んで欲しい本なんだが、私こういうの今もまだ大好き。図書館本なのでドッグイヤーできないけど、読みたい本をピックアップして図書館予約を入れました。古典的名作も最新ベストセラーも捨て難いが、珠玉の名作はYAの世界にも沢山有るのだ。あ～、世の中には読みたい本が沢山ありすぎる。

2016/09/25

[anne＠灯れ松明の火]

新着棚で。高校生のリア読友さんに紹介するために読んでみた。10代でなくても、読みたくなる本がいっぱいだった^^　紹介している人も、作家あり、書評家あり、書店員あり……で、その人たち自身の作品にも興味が沸いた。未読の作品が山ほどあって、読みたい本の登録が増えたが^^;既読本も紹介されるとうれしくなる。どう紹介されているかなあと気になり、飛ばせなかった。結構分厚いし、他と併読していたこともあり、時間はかかってしまったが、読んでみて良かった。

2016/02/02

[よっち]

2009年～15年に刊行された作品の中から、翻訳家・金原瑞人さん監修の下いろいろな立場の「本のプロ」25人が10代に読んでもらいたい本を集めたブックガイド。10代の読書初心者向けというよりはもっと本を読みたい人向けで、10代だけでなく大人世代でも読めるような本もテーマ別にたくさん紹介されていました。金原瑞人さん監修ということもあってか、翻訳ものもわりと紹介されていましたね。名著というよりは選者の方々が面白いと感じた本を紹介したことが感じられる、多様なジャンルをカバーしたなかなか興味深いブックガイドでした。

2015/12/02