出版社内容情報
大坂商人の意気地、命を賭けて公儀へ御覧いれまする。天下の豪商・丹生屋の数奇な運命を描く、壮大な歴史絵巻。
内容説明
元禄時代の大坂。日本一の豪商と呼ばれる丹生屋の五代目・理兵衛は放蕩の限りを尽くしていた。だがその散財は、丹生屋の取り漬しを画策する幕府との、精緻極まる頭脳戦が始まった合図でもあった。大坂商人の意地を賭け、幕府へ反旗を翻した男の大立ち回りが始まる!
著者等紹介
松本薫[マツモトカオル]
鳥取県米子市淀江町出身。2000年、「ブロックはうす」で第16回早稲田文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とらやん
1
昔の豪商には大概、質素倹約の家訓があるけど、 果たしてそれが良いことなのか。 この本を読んで考えてしまいました。 蓄財に励むより、湯水のごとく金を使い、 市中を潤し経済を回すという方法もあるのでは無いかと。 まあ、庶民には夢の話しですけどね。 ご公儀に目を付けられた、日本一の豪商丹生屋理兵衛。 次々に襲う、取り潰しへの画策。 最期に理兵衛が見せたのは、浪速商人の意気地であった。2019/09/08
トラジ
0
大石内蔵助を助けたり、燻ぶり時代の吉宗と知り合ったりとこの時代のエピソード満載。そんな中、幕府の大老格、柳沢吉保に敵視される丹生屋五代目理兵衛。大風呂敷を広げた展開の割に巧く纏まっている。殺された身内、味方が多く喪失感が大きい。2015/11/30
たけのうみ
0
12024/01/09
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