ポプラ文庫
さらさらさん

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 375p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784591146064
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

累計20万部突破のデビュー作『困ってるひと』以降、作家として歩きだした著者が、さまざまな媒体に発表した文章を集めた一冊。

内容説明

大学院生のとき、突然世にも稀なる難病を発症した著者。身体的にできないことは増えたが、同時に想像もしなかった形でできることも増えた。病を得なければ出会うことはなかったであろう人たちと、語らい、書き、考えた、人生という旅の途上の報告書。

目次

「生存の手帖」
対談 糸井重里×大野更紗―健全な好奇心は病に負けない。
日常を、ひらく
「その後」のはじまり
「お母さんの子ども」たち
対談 古市憲寿×大野更紗―絶望の国の困ってる若者たち
対談 中島岳志×大野更紗―批評としての「闘病記」
対談 重松清×大野更紗―「可哀相なひと」と「困ってるひと」はイコールではない
対談 石井光太×大野更紗―不条理にどう立ち向かうか?
祭りと、祀り―誰がためにミュージックは鳴る
対談 宮本太郎×大野更紗―税と社会保障の一体改革は「困ってる人」のためになるの?
うちゅうじんるいがく
対談 乙武洋匡×大野更紗―『五体不満足』から遠く離れて
対談 熊谷晋一郎×大野更紗―「ゆらく」障害者
対談 川口有美子×大野更紗―生きのびるための、女子会
対談 猪飼周平×大野更紗(聞き手:三井さよ・星加良司)―「病院の世紀」の終わりに
八〇年代の熱感―フクシマへの視線
思い出の映画
「生活者」への敗北

著者等紹介

大野更紗[オオノサラサ]
1984年、福島県生まれ。作家。上智大学外国語学部フランス語学科卒業。ビルマ(ミャンマー)難民支援や民主化運動に関心を抱き大学院に進学した2008年、自己免疫疾患系の難病を発症。その体験を綴ったデビュー作『困ってるひと』(ポプラ社)がベストセラーになる。2012年、第5回「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」受賞。2015年より明治学院大学大学院社会学研究科社会学専攻博士後期課程(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Akihiro Nishio

20
困っている人の続刊。こちらは、対談や書評、エッセイなどを集めたもの。困っている人では、急に訪れた過酷な運命に翻弄されることが多かったが、本書はひたすら情熱的!難病や、医療制度や社会制度のことを調べまくり、困っている当事者の視点から発信していくんだという意気込みにあふれている。また、テキストの信奉者でもあり、いかに記述しどう読まれるか、何を書くべきかということに非常に自覚的である。本人の言うように突然変異型言論強者である。以前研究でご一緒した先生も、一人だけ3段組のページ構成で登場。テンション高いです。2017/03/15

ゆかり

7
様々な分野に関して、かなり勉強しているんだろうなあ。読んでいる側としては、大野さんが難病で大変な生活をしていて、困っていることを忘れてしまうぐらい圧倒された。2016/07/06

prosecco

6
難病こぢらせ女子(失礼!)さらさらさんはさらにより図太く絶賛生存中。作者が大いなる困難に直面し立ち向かい折合う出世作以降、持ち前の探究心で自身の疾病をフィールドワークし、さらにずんずん突き詰めて情報強者へ突変、その方面のマニアでジーナスな面々との対話をまとめた本書、相手の造詣によってイーブンだったりコロコロされたりする様をながめつつ、日本の福祉は何処へ向かうのだろうかなんてことを考えさせられたり。また本書にて紹介される参考文献もまた魅力満載で、読みたいリストが肥大してしまうのです。そして幸あれと。2017/02/28

ドリチン

6
これはすごい本だった。自分も障害を持っていることもあり、自分が普段思ったり感じたりしている言葉に出来ないモヤモヤを、明らかにしてくれた。その他震災後の日本に対する違和感も。とにかく良質な情報の量が多くかつ濃ゆい。読み応え抜群。著者の今後がとても楽しみ。読んで良かった。2016/02/26

ひろみ

6
文庫化を待って買った私が言うのもあれだけど、読むのに遅すぎることはない本なので少しでも気になったならぜひ読んで欲しい。読み終わって「体の知性〜」を読みながら感じていた違和感の理由が分かった。たとえ気づかぬうちに動きや能力を抑圧されてようが、毎日それなりにちょっと肩凝ったなぁとか足が重いな夏バテかなとか思いながらも普通に生活が送れるならば、武術家でもない一般人がそれ以上無理して求めることない。気付かないにこしたことない。普通って実は普通じゃないんだもの。2015/08/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9767088
  • ご注意事項