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ポプラ文庫
おかあさんの木

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  • サイズ 文庫判/ページ数 187p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784591145135
  • NDC分類 913.8
  • Cコード C0193

出版社内容情報

戦争のために七人の息子が次々と兵隊にとられ、そのたびにキリの木を植えて、無事を祈るおかあさん。他に「火のなかの声」など8編を

内容説明

発表から40年の間に、幾度も小学校の国語教科書に採用されてきた戦争児童文学の名作。戦争が人々にもたらす悲しみ、そしてそれ以上に普遍的な、“母と子の情愛”がそこにある。表題作に加え、東京大空襲の夜を描いた「火のなかの声」など、8編を収録。

著者等紹介

大川悦生[オオカワエッセイ]
1930年、長野県に生まれる。早稲田大学文学部卒業。絵本、児童文学、民話集、民話研究書など、多岐にわたる著作活動を意欲的に続ける。平和運動と国際協力にも力を注いだ。1998年、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新地学@児童書病発動中

116
戦争を主題にした童話集。いずれの物語も淡々とした筆致で戦争の悲惨さや残酷さを浮かび上がらせている。強く印象に残るのはやはり表題作。第二次世界大戦中にはこの物語のような母親が、日本中にいたに違いない。結末があまりに切ない。母親の優しさと戦争の残酷さのコントラストが、読み手の胸に深く刻み込まれる。「父たちがねむる島」も忘れがたい物語。戦争に美しさや崇高さは、全くないことが分かる。戦争はただただ残酷で、人の命を踏みにじる野蛮な行為であることを伝えてくれる物語。2016/04/26

それいゆ

58
「おかあさんの木」は、わずか12ページの物語ですが、涙が溢れてくる名作です。鈴木京香が演じるおかあさんの映画、ぜひ観てみたいです。2016/08/07

23
小学校の頃習った『おかあさんの木』。当時の衝撃は今も覚えてます。収録作品・・東京大空襲の悲惨さ『火のなかの声』、戦争中殺された動物園のゾウ『ぞうとにんげん』、原爆の悲惨さ、被爆差別『広島のきず』、シベリア抑留『つる』、南方の島で玉砕したお父さん『父たちがねむる島』、兵隊にとられまいとおかしくなった息子『あほうの六太の話』、戦争ごっこする子供からおもちゃを買取るじいさん『おもちゃ買いのじいやん』、徴兵された息子を待ち続けねずみと共に和紙をすく母さん『山のかあさんと16ぴきのねずみ』。全て心に残る作品です2015/09/26

絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく 

18
表題作『おかあさんの木』は、7人の息子が次々と兵隊にとられ、そのたびにキリの木を植えて、息子たちが無事に帰ってくることを祈り、待ち続けたおかあさんの話。鈴木京香さん主演で映画化されていたんですね。東京大空襲や、広島の原爆、シベリア抑留、玉砕の島など9編が掲載されています。『 おかあさんの木 / 火のなかの声 / ぞうとにんげん / 広島のきず / つる / 父たちがねむる島 / あほう六太の話 / おもちゃ買いのじいやん / 山のかあさんと16ぴきのねずみ 』 2020/03/25

ツキノ

15
ポプラ文庫版。単行本にプラスして4つの短編が収められています。戦争で子を失う…ちょっとでも想像力があれば二度と戦争を起こさない、参加しないという決断ができるはずなんだけど…映画のカバーの下にはイラストのカバーあり。2015/06/06

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