出版社内容情報
母の再婚話にショックを受ける花。入院中の兄のことで胸を痛める莉子。2人の少女が親友となり、励ましあっていく姿を瑞々しく描く。
内容説明
夏休みに高原でおこなわれる塾の合宿。花と莉子は、夜中にそこを脱出して、みずがめ座流星群を見にいこうと約束する。幽霊になったおじいちゃんに、いつも相談事をしている花。大好きな兄が重い病気にかかり、胸をいためている莉子。まったくタイプのちがう二人が出会い、かけがえのない親友となってゆく。その二人が流星群にこだわるのには、理由があった―
著者等紹介
杉本りえ[スギモトリエ]
富山県に生まれる。関西学院大学文学部卒業。「未熟なナルシストたち」で第2回コバルトノベル大賞受賞。「無愛想なアイドル」で第36回泉鏡花記念金沢市民文学賞受賞
佐竹美保[サタケミホ]
富山県に生まれる。数多くの本の装画・挿画を手がけ、特にファンタジー作品の挿絵の第一人者として活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Nori
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幽霊になった祖父に相談する花と兄が重病になった莉子の二人の少女の物語。児童文学だけど「生きていくのは、どこかさみしいものさ」と大人でもちょっと見ないようにしている部分をズバッと書いてていいなぁと思った。生きていくことの良い側面だけ言うのはお為ごかしでしかないと思うからね。そして「ひとには、そっとしておいてもらうことで、自分を守ることができる場合もあるのだから」とは本当にその通りだと思うけど、意外とそのそっとしておくことが難しかったりするけど、できるだけそうあれる人間でいたい。2020/01/15
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