内容説明
十二歳。教室は、ときに戦場になる。痛くて切れそうで、ヒリヒリで、意味不明。でも―これがいまの、そのままの、わたしたちだ。少女たちのむきだしの日々を描く、「第四回ポプラズッコケ文学新人賞」大賞受賞作品。
著者等紹介
蒼沼洋人[アオヌマヨウト]
1980年、北海道稚内市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。2008年に「北日本児童文学新人賞」優秀賞受賞。2014年に「第四回ポプラズッコケ文学新人賞」大賞を受賞。受賞作の『さくらいろの季節』がデビュー作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
七色一味
43
読破。もう少し児童書児童書した感じかと思ったら、しっかりとした作品でした。読み応えもあり、考えさせられもしました。淡いファンタジー色が加味されていて、内容的にドロドロもしているのに、とても綺麗、そして甘酸っぱい読後感となっています。桜、大丈夫なのかなぁ。オススメです。2016/04/14
たまきら
33
中1の娘の、不安定な日々の翻弄される毎日です。ボタンの掛け違いが悪循環を起こし続けていて途方に暮れつつも、過干渉にならないように、けれども暴走しないように観察する、そのバランスのとり方が繊細で苦しい。でも、暴走する娘の方が苦しそうに見えて、それも苦しい。この本を読みながら、なぜそうなってしまったのか、をしんみり思いました。教室って、逃げ場がないよね…。2024/10/31
純子
24
可愛らしい表紙。章の始まりにも可愛い絵。大切に手に取ってゆっくり読みたくなる。12歳の女の子たちは、だけどとても壮絶な日々を生きていた。狭い教室のなかに渦巻く黒い人間関係。事件が起こったとき、なんでこんなことが起きるまで担任は気づかなかったのかと保護者たちに非難を浴びたが、子どもたちは用心深く大人たちとは別の世界に生きているのだ。大人がしばしば、子どもを置き去りにして大人の都合を生きるように。子どもたちの、きれいごとではない、淡々とした、冷淡ともとれるような態度もリアルなのではないかと思う。2017/10/13
あーちゃん
22
表紙が好こ(* ॑꒳ ॑*) 表紙の割にはいじめも少々、、、 でも、少し共感できる。 小学6年生の子が主人公。2021/10/19
ルコ@お気に入り返しする
22
何かふつうに金曜ロードとかでやっていただきたい!2016/10/16