出版社内容情報
喜蔵が営む古道具屋「荻の屋」に、付喪神の宿る品ばかり買い求める客・多聞が現れた。物語が大きく動き出すシリーズ第2弾前編。
著者等紹介
小松エメル[コマツエメル]
1984年東京都生まれ。國學院大學文学部史学科卒業。2008年、あさのあつこ、後藤竜二両選考委員の高評価を得て、ジャイブ小説大賞初の「大賞」を受賞した「一鬼夜行」にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ギンちゃん
15
一鬼夜行シリーズ2作目。居候の小春が帰って以降月夜の空を見つめる癖がつき、ようやく再会した妹にもうまく接する事が出来ないでいる相変わらずな喜蔵とそれを取り巻く付喪神達との物語。多聞と名乗るいっぷう変わった男と馴染みになった喜蔵の周囲で起こる妖怪出現の噂話。時同じくして行方のわからなくなる彦次、曰くありげな錦絵に纏わる不可思議な現象、硯の精の数奇な妖生、とても気になるところで下巻へ、となってしまったので謎解きは其までお預けになってしまったけれど続きを楽しみにしています。2016/11/11